初等教育における天文分野の学習は主に夜間観察する事象を昼間の授業内に学習するため、授業中の実験・観察が困難で、「本物」の星空や天体を授業中に見せる機会が少ない。そこで、本研究では、IT機器やインターネットを活用したインターネット望遠鏡を用いた天体観測や、授業で学習する対象天体の映像配信等により、授業中に天体観察が可能な教材開発を実施した。各対象天体に特化した撮像装置、画像蓄積配信システムなどを構築し、生徒の視点で観察できる星空の日周運動や月の日周運動の映像を教材として授業実践を実施した。ホームページにてこれらを公開することにより一般的な活用が期待できる。
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