理科教育教師は、知識基盤社会における将来的課題を認識して科学的探求方法の教育にあたらねばならない。ICT環境を活用した協働的かつ関連性志向の学び方を探求する必要がある。本研究ではTopic Maps技術を用い、科学と教育の知識構造を軸として諸領域の知識をネットワーク化し、各主題に学習資源を関連付けた学習システム”EPW”を構築した。そして対話と内省により思考を促すことを目的として、利用者の化身をアバター、システムの化身をエージェントとしてアバターが対話しつつ学習領域を広げていく仮想世界をEPWに表現した。学習者が考えを相互に公開し、相互コメントする過程で、自覚的な思考が促されることが見られた。
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