・放射線測定装置の開発 シンチレータ(CsI 27cm3)やフォトダイオードを用いたガンマ線検出器および波高分析回路を開発した。これらの検出器で放射性Cs分析用玄米を用いた測定を行い,所定の分解能でスペクトルを取得できることを調べた。 ・実験課題と装置の開発 放射線による現象は、数多くの物理法則が関与する複雑ものである。近年、多くの実験教室が開催されたり、テレビ番組で実験ショーが放映されている。科学への興味を呼び起こす役割を果たしているが、脈絡のない現象の羅列に終わることが多い。本研究グループは、論理的に接続された実験課題と装置を開発し、物理教育に供している。 ・公開講座および社会貢献 開発した実験課題と装置を用いて,福井大学で公開講座を開催(参加者370名)した。平成26年度については,児童科学館(エンゼルランド)で実験教室を開催し多数の参加者を得た。また,宮崎小学校(福井県越前町)の5,6年生を対象(生徒と保護者130名)として放射線についての授業を実施した。この授業においては,100台程度の放射線検出器(シンチレータとGM管)を準備し,参加者にカリウムとウラン由来の放射線測定をさせた。放射性物質の量と係数率の関係とシンチレータとGM管による放射線検出効率の違いを説明した。
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