本研究は,「見えない」放射線や放射性物質を「見せる」ことが目的である。 (1) 「放射線」および「放射性物質」に関わる現象について,体系化された実験の集合体を構築し,それらを用いて曖昧さのない理解が可能となる教育方法を開発し,その成果を大学初年度,初等・中等教育,一般社会人を対象とした講義や公開講座で実践する。 (2)シンチレータ検出器はガンマ線を測定するために不可欠である。本研究において,低線量の放射線計測に特化したシンチレータ検出器を開発し,また,エネルギースペクトルの意味を理解するために,測定結果と直接比較できるようなシミュレーション・ソフトウェアを開発する。
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