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2013 年度 実施状況報告書

科学言語の誤使用パターンと論述能力向上のための科学作文指導プログラムの開発・評価

研究課題

研究課題/領域番号 24501098
研究機関大阪教育大学

研究代表者

廣木 義久  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80273746)

研究分担者 裴 光雄  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60263357)
キーワード科学作文 / 科学作文指導 / 国際情報交換 / 韓国
研究概要

中学生の科学説明文に見られる誤りのパターンを解明することを目的に,物理・化学・生物・地学の各分野において教科書の記述内容を精査し,分析に用いるための科学作文の内容を検討した.そして,選定した単元の授業の中で,調査用紙を用いて中学生に科学作文を書いてもらうことにより,分析に用いるためのデータを収集した.昨年度は,太陽の日周運動,イオン,浮力,溶解度,レンズに関するデータを収集したが,本年度は,それに加えて,燃焼,岩石,水の状態変化に関するデータを収集した.現在,収集したデータを分析中である.
昨年度の調査で明らかとなった,大学生の地質学(特に,岩石および地層)に関する説明文に見られる誤りの事例については,明らかとなった4パターンの誤りの発生頻度を定量化するためのデータの収集を試みた.これについても現在分析中である.
また,本研究のもうひとつの目的である韓国における科学作文学習の内容・実態の調査・研究については,ソウル教育大学附属小学校において研究協力者を得ることができ,次年度の調査を実施するための環境を整えることができた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

まず,本研究の目的のひとつである中学生の科学説明文に見られる誤りのパターンの解明に関しては,当初の計画では,(1)科学作文を書かせるためのワークシートの作成,(2)ワークシートによる科学作文データ資料の収集,(3)科学作文データの分析,のうち(3)まで実施することとなっていたが,(2)までは計画通りに進んだが,(3)のデータの分析が遅れている.その理由は,(2)のデータ収集が,調査実施校における授業の進捗状況の関係で遅れたためである.データは本年度において揃ったため,今後,分析を鋭意進めることで研究が実施計画どおりに進むと考えている.
また,もうひとつの研究目的である韓国における科学作文学習の内容・実態の調査・研究については,当初計画では,韓国の小学校において児童の科学作文作成に関するデータを収集することになっていたが,韓国における研究協力者が本年度担任学級をもっていなかったため,科学作文の授業が実施できず,データを収集することができなかった.次年度は,研究協力者が学級を担任できるということであるためデータを収集できると考えている.

今後の研究の推進方策

中学生の科学説明文に見られる誤りのパターンの解明に関しては,これまでに収集できたデータの分析を進める.また,韓国における科学作文学習の内容・実態の調査・研究については,ソウル教育大学附属小学校の第3学年において,科学作文の授業をビデオ撮影し,その授業内容を指導案化するとともに,授業の分析を行う.また,児童が書いた科学作文についても,その内容を分析する.

次年度の研究費の使用計画

当初の使用計画では,韓国への調査旅費を計上していたが,韓国への渡航費を別の学内予算でまかなうことができたこともあり,次年度使用額が生じた.
次年度の韓国における調査のための渡航費の一部として使用する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 教員養成学部生の地層・岩石に関する誤記述の例:学生の野外実習レポートから2013

    • 著者名/発表者名
      廣木義久
    • 学会等名
      日本地質学会第120年学術大会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      20130916-20130916

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公開日: 2015-05-28  

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