中学生の科学作文に見られる誤りのパターンを解明した。分析の結果,誤りは4つのパターンに分類でき,誤りの2つの傾向が認められた。多くの生徒は日常においてよく使用される用語の説明文や日常的に観察できる現象の説明文において誤って記述することが多いことが明らかとなった。また,用語の定義の厳密性についての理解が不足していること,文章を論理的に記述する能力が欠如していることも明らかとなった。理科の授業で科学作文を書かせ,誤りを訂正させる活動が求められる.また,韓国で実施されている科学作文の授業は科学をテーマとしたビジネス作文に重点が置かれており,日本の理科への導入を検討する価値のあることが分かった。
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