研究課題/領域番号 |
24501100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
石塚 亙 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50184544)
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研究分担者 |
木村 憲喜 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (70324986)
中村 文子 和歌山大学, 教育学部, 技術職員 (10362857)
横山 正樹 和歌山大学, 宇宙教育研究所, 助教 (90599474)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 科学教育 / 体験学習 / 実験工作 / 教材開発 |
研究概要 |
本研究の目的は、若者の理科離れに対処するために、大学の教職員と学生が参加する「実験工作キャラバン隊」の活動を通じて、(1)児童生徒に、科学に触れて科学に夢を感じる機会を提供し、体験型の学習の効果を検証するとともに、大学院生・学部学生が実験工作教室の実践を通じて得る理科教育の能力の向上を評価し、(2)実験工作吸湿のテーマに宇宙に関わる体験学習のコンテンツを加えてひとつの特色とし、宇宙を通じて科学的な感動や夢を与えることを目標としながら、体験学習の科学的内容の高度化・教材化と、科学コミュニケーション能力をもった学生の養成を行なうことである。 24年度の研究実施計画は、(1)児童生徒を対象として学生が指導する実験工作教室を開催し、(2)体験学習を組み込んだ学部と大学院を通じた体系的な理科・科学技術教育の研究を行うことと(3)宇宙に関わる体験学習のコンテンツを開発して実践することである。 実験工作教室の実施回数、参加学生・院生数、参加した児童生徒の数は、それぞれ16回、133名、712名であった。各回とも、事前に実験等のテーマを研究者と学生・院生が決定して、実験を通してこどもたちに何を理解させようとするのかを確認し、実験工作教室の改善のために事後の反省会も毎回行なった。こどもたちと保護者からの実験工作教室に対するアンケート結果は、ほぼ全ての回答が「大変良い」と「良い」であった。学生たちは準備・予行から終了後の整理・反省まで主体的に取組み、科学コミュニケーション能力を持つ学生・院生の養成に関しては着実に成果が上がっている。 宇宙に関わる新しいコンテンツの開発・実践に関しては実験工作のテーマに「星座の栞づくり」が加わり、児童生徒の科学への興味・関心を引き付ける面と学生・院生への教育効果の両面で高い効果が認められ、この成果は8月5日開催の天文教育研究会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施計画の内、実験工作教室の開催については予定通りに実施しており、これを通じた学生・院生の教育面についても、参加学生の成績・進路の良好な状況から成果が上がっていると判断される。学部学生に対する大学院学生の指導に関しても、期待通りに行われている。
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今後の研究の推進方策 |
児童生徒を対象にした実験教室を通じて行う、学生・院生に対する教育効果は大きい。理科が必ずしも得意ではない「食わず嫌い」の学生を含めて取り組みに参加させるために、大学の授業の中に位置づける或いは課題活動の一つとして位置づけるなど、教員側が工夫を重ねていく。平成25年度以降も、各実験・工作のテーマの教材化のために、資料の整理と活動状況の記録のデジタル化を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
1.実験工作教室の開催に必要な消耗品、液体窒素、アクリル板、希土類磁石、回折格子レプリカシート、化学薬品等を購入する。 2.天体写真を取り入れた教材開発のために小型望遠鏡および撮影装置を購入する。 3.研究成果の学会等での発表および資料等の採取のための旅費等として支出する。
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