研究課題
子ども達とその保護者に科学の楽しさに触れる機会を提供し、同時に教職を目指す大学生が理科の力を身につけることを目的として、地域の学校等に出向して行う体験学習の活動である。研究期間に出向した回数は37回、参加学生は373名、参加児童数は1996名、保護者は765名であった。実験・工作のテーマは、「音の実験」「液体万華鏡を作ろう」「化石のレプリカを作ろう」「液体窒素で遊ぼう」「バランスバードを作ろう」「まほうの壁を作ろう」「教訓コップを作ろう」「星の栞を作ろう」「大気圧の実験をしよう」「ジャイロで遊ぼう」「音と空気」「スーパーボールを作ろう」「スライムを作ろう」「芳香剤を作ろう」「葉脈標本」「金星の太陽面通過」「振動反応」等である。実験工作教室に参加した子どもたちおよび保護者からの評価は、極めて高い。小学校等へ出かける際には毎回、大学で事前に「模擬授業」を行う。当日は、概ね昼に終了した後に大学に戻り実験器具等の片付けを済ませたあとで、反省会を開く。学生たちは、4月の年度初めに新しく加わった時点では子どもたちの指導、実験の演示とも覚束ないものが大半であるが、1年後には見違えるほど上達する。これらは学生が主体となって「自律的」に行われており、学生教育の面で成果が現れていると言える。本研究では特に「宇宙に関わるテーマ」の開発を試みた。「星の栞」と「金星の太陽面通過」はその例であり、その成果を2013年のアジア太平洋国際物理会議で発表した。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)
JPS Conf. Proc.Vol.1 pp.(17027-1)-(17027-4)
巻: 1 ページ: 17027-1,17027-4