中学校技術科の内容の1つである「生物育成」の必修化は,全国の技術科教員に多くの戸惑いを与えている。本研究ではそれを解決するために,以下の3つの研究を行った。 (1)中学校における生物育成学習の現状を調査した結果,不十分な栽培環境ならびに教員の経験が確認された。また,小学校においては,小さい頃からの栽培経験が,その後の情意面に与える影響が大きいことが明らかとなった。(2)小・中学校の教員対象セミナーを4回実施し,異校種間の連携をめざしたフレームワークを創出することに成功した。(3)小学校からの継続性をふまえた生物育成教材の開発を行い,6つの新しい教材を提案した。
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