研究課題/領域番号 |
24501112
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研究機関 | 岐阜女子大学 |
研究代表者 |
佐藤 正明 岐阜女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80512095)
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研究分担者 |
後藤 忠彦 岐阜女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30021306)
稲福 純夫 沖縄女子短期大学, その他部局等, 教授 (60270170)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 理科学習 / 教材 / メディア / デジタルアーカイブ / 天体の日周運動 |
研究実績の概要 |
学習指導では、「実物体験」「印刷メディア」「デジタルメディア」「通信メディア」に分類できる教材群が用いられる。本研究では、教師がこれらのメディアを教科・科目や学習場面でどの程度重視するかについて調査を行った。 さらに本学で推進しているデジタルアーカイブの技法を活用し、理科学習に役立てられるデジタル教材の作成と活用について開発を行った。太陽を中心とする天体の日周運動の学習に役立てるデジタル教材作成のための資料収集と、それらを用いた映像をはじめとする教材群を作成した。太陽の日周運動については、季節及び観測場所による違いが分かるように、岐阜市と那覇市で観察・記録を行った。岐阜市では3年間にわたって月ごとに計43回、那覇市では二至二分近くの日に計9回、それぞれ観測・記録を行った。岐阜市では太陽以外に月や星の日周運動についても観察・記録を行った。最終年度には岐阜市において計16回の観察・記録を行うとともに、収集した資料から画像処理を行い、活用方法について検討した。収集した資料から、次に示す流れでデジタル教材を作成した。 ①複数のカメラで1分ごとに撮影した画像を合成し、パノラマ画像を作成、②それらをビデオ映像化、③太陽が作る影と連動した動画を作成、④同時に計測した気温、湿度、照度、紫外線量との関連を示す資料を作成、⑤日食、月食など、この期間に観測された天体による諸現象の記録と動画・印刷資料などを作成 さらにこれらの資料を活用した授業展開例を考えた。 特に太陽の日周運動記録映像の作成は、視野が水平方向に約240°、鉛直方向に90°と一般のカメラでは撮影できない範囲を記録することで従来の方法では実現が難しかった画像を、季節ごとに2地点で記録できたことは意義が大きい。
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