研究課題/領域番号 |
24501117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京工業高等専門学校 |
研究代表者 |
高橋 三男 東京工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (40197182)
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研究分担者 |
堤 博貴 東京工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (30300544)
柚賀 正光 東京工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (40123997)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 酸素センサ / 初等中等教育 / 空気電池 / 理科実験 / 酸素 / ろうそく / 呼気 / 燃焼 |
研究概要 |
平成24年度は、酸素センサキットA(空気電池の外部抵抗に可変抵抗を使用する)を100個作製しマニュアルも作成した。また、マルチ計測用に開発した酸素センサキットBも100個作製した。キットは、北海道の教育センターと次の3県合計、4か所で貸出を行って、教員研修会等や視覚障害者の理科教育に活用された。具体的には、静岡県総合教育センター:「空気電池式酸素センサの活用‐酸素濃度の変化の測定に関する教員研修の実施と授業の実践‐」、富山県総合教育センター:「高等学校生徒による酸素/二酸化炭素センサーの活用」、新潟県立教育センター:「空気電池式酸素センサキットを活用した小学校理科実験について‐ろうそくを燃やし続ける方法を調べる場面において」、北海道教育研究附属理科教育センター:「酸素・二酸化炭素センサの活用‐函館盲学校での実験‐」で実践した。 他に研究成果を3学会で発表を行った。日本科学教育学会(東京理科大学)「USBデータ―ロガーを使った酸素センサのマルチ計測‐ロウソクの燃焼実験-」、日本理科教育学会関東支部大会(東京学芸大学)「理科教育のための空気電池を利用した酸素センサキットの開発-(2)- オクラの呼吸の実験-、第93回春季年回日本化学会(立命館大学)「初等中等教育のための酸素センサの開発とその教材開発-キノコの呼吸―」で行った。 社会貢献としては、8月に相模女子大学で開催された「教員免許状更新講習会」の講師として、酸素センサキットを使って実習を行た。また、11月には文部科学省国立教育政策研究所でセンサ講習会が開催され、講師として空気電池式酸素センサの紹介した。さらに、H25年2月は、国立科学博物館で行われている「化学実験講座(第177回)の講師として呼ばれ、23名の現役教員を対象に「初等中等教育の理科実験で実践的に使える酸素センサの紹介と教材への活用」と題して実験を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
現在までの進捗状況は、ほぼ順調に進んでいる。研究実績概要にも記載しているが、次第に全国の教育研究センターを使われるようになってきた。今年は、茨城県教育センターと群馬教育センターが酸素センサを活用する予定となっている。また、社会貢献も広がってきており、今年度も国立科学博物館や教育免許状更新講習会等で活動の場を広げたいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、計測データを音声によって読み上げる方式に重点を置きながらキット開発をする方向で考えている。キットは健常者だけが使われるのではなく、視覚障害者にも配慮した開発が重要であることを痛感している。そのためには、マニュアル作成にも、各国の母国語で説明された音声によるマニュアルが必要である。今後、音声マニュアルの開発を進める予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
音声機能が付いたソフトとハードのキット開発を行う。できるだけ多くの教育機関で使用いただくために、実践に即した酸素センサキットの改良を進める。
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