研究課題/領域番号 |
24501120
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 明石工業高等専門学校 |
研究代表者 |
関森 大介 明石工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30290802)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 特許教育 / 安全技術 / 商品改良 |
研究概要 |
「特許教育」の構築:学生の特許マインド向上の動機付けを行う特許教育の構築を行った.まず,研究代表者は民間の特許取得教材を使用し,特許教育に関する知識を一層深めた.さらに,特許権取得に豊富な実績を持つ研究協力者の常深真一郎氏(元本校産学連携コーディネータ)と共に特許教育の内容の検討を行った. 「特許考案の支援(①特許検索端末の配備)」の構築:学生の商品改良案が確実に特許取得に結びつくように,国内外の特許情報を学生が自由に閲覧できる環境を配備するとともに,利用ガイダンスの導入を行った.さらに学生の理解が深まるよう特許取得検索に関する演習問題を作成した. 「特許考案の支援(②設計援用システムの配備)」の構築:学生の商品改良案の設計を援用するためにするために3 次元CADソフトウェアが動作するパーソナルコンピュータシステムの導入を行い,システム本体や周辺機器のセットアップを行った. 本校専攻科1年の学生に対して,以上の「特許計画」および「特許考案の支援①②」を組み込んだ商品改良演習を模擬的に実施し,評価を行った.また,得られた研究成果を国内で開催された学会の学術講演会で報告した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね計画通りに研究が進んでいる.本校学生に対して模擬演習を行った後,アンケートを実施し,その結果を元に,研究代表者と学生による演習の評価を行った.時間の都合上,演習全体の評価は行えたが,「特許教育」「特許考案の支援①②」等,個別の十分な評価は行えていない.次年度の計画の中で行いたいと考える.
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今後の研究の推進方策 |
引き続き「特許教育」「特許考案の支援①②」の評価を行う.さらに,「特許考案の支援(③試作システムの配備)」を構築するためにラピッドプロトタイピングの導入を行い,設計援用システムとのリンクを行う.また,入門者のための使用マニュアルや簡単な造形例題集を作成し円滑な導入を図る.さらに,高度な試作を希望する学生のために,本校実習工場付きの 技術職員による試作サポート体制も整える. 研究代表者と研究協力者が共同で,学生から提出された成果報告書に基づいて特許や実用新案の可能性を検討し,具体的な出願の助言を行うための方法を構築する.また,特許願書類(特許請求の範囲,明細書,図面,要約書)の作成の指導方法について試行する.さらに学生の希望に応じて,パテントコンテスト等の出場についてのサポート体制も整える.
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次年度の研究費の使用計画 |
学生の商品改良案の試作支援のためにラピッドプロトタイピングを導入する.また,引き続き,特許権取得に豊富な経験を持ち,元本校産学連携コーディネータの常深 真一郎氏を研究協力者として作業を進める.また,各研究課題において本校専攻科生に模擬演習や使用機器の評価を依頼する.さらに,得られた研究成果を学術講演会で報告する.
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