研究課題/領域番号 |
24501128
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
重田 勝介 北海道大学, 情報基盤センター, 准教授 (40451900)
|
研究分担者 |
中澤 明子 東京大学, 大学総合教育研究センター, 助教 (20588230)
田口 真奈 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 准教授 (50333274)
松河 秀哉 大阪大学, 全学教育推進機構, 助教 (50379111)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 教授学習支援システム / プレFD / 不安感 / 大学院生 / 反転授業 / 教材開発 |
研究実績の概要 |
教育用SPSの評価を行った。また、大学院生がプレFDの一環として反転授業を実施する知識や技能を身につけ、将来教員となるにあたってのスキル育成や不安感の低減を狙う研修プログラムを開発し実施した。この実践は2014年度前期の情報社会に関する講義を題材として、3名の大学院生が参加した。また、参加者の作成した教材と授業デザインワークシート、授業のビデオ記録から実践の評価を行った。 本プログラムは、反転授業の予習用教材として使用する教材の制作と授業案の作成,実際の授業実施により構成される。本プログラム参加者は教授設計理論に基づき、授業の学習目標の中で知識習得が求められる部分を抽出し、講義ビデオと選択式問題を作成した。授業は学んだ知識を使う実習と予習内容を振り返る講義を含めて立案し、授業計画をまとめた授業デザインワークシートを作成した。なお本プログラム全般にわたり、映像制作や教材設計、授業運営の専門家である教員や職員が技術的支援を行った。 2014年3月から5月にかけて、3名の大学院生が本プログラムに参加した。研究代表者の担当する初年次向け講義「大学生のための情報社会入門」において、それぞれ3つの題材をテーマとした講義ビデオを作成し、授業を立案して実際に授業を行った。 本プログラムの評価として,参加した大学院生へ聞き取り調査を行った。評価の結果、参加者は教材内容に関する知識や実習における評価方法のほか、教材と授業双方に渡って学習目標の一貫性を保つことの重要性と難しさについて学んだことが明らかとなった。また,グループ活動が含まれる実習における授業運営や学習評価の難しさを感じたことも明らかとなった. 本実践の内容をもととした成果発表を日本教育工学会全国大会で行った。加えて、本研究遂行に関わる高等教育におけるICT活用に関わる調査ならびに情報収集を実施した。
|