本研究では、協調的なアニメーション制作活動を通じた創造性教育の可能性に着目し、認知科学的な学習モデルに基づき、制作過程の省察を促す機能を持ったアニメーション制作支援システムの研究開発を行った。研究代表者が2010年から開発しているアニメーション制作支援ソフトウェアをベースに、制作時のユーザーの操作記録を自動保存して、タイムライン形式のダイアグラムを表示・印刷する「自動プロセス記録機能」を新たに開発した。大学生や、図工・美術教員を対象としたワークショップ実践による評価を行い、同機能が制作者の制作過程を省察する動機づけになりうることや、教師が生徒の作品を多角的に評価する上で役立つことが示唆された。
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