研究課題/領域番号 |
24501131
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
吉川 雅修 山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (70200962)
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キーワード | 教育の質保証 / 品質機能展開 / e-Portfolio / e-learning / Learning Analysis |
研究概要 |
学生を顧客と捉えたサービス要求の分析を発展させ,教育者からの情報伝達要求の統合を図るために,アンケートによる学生の要求整理と教員からのトップダウン要求とのマッチングの分析を行った.その結果を Learning e-Portfolio に効果的に反映させるため,テンプレート構築を支援する超テンプレートの枠組みを構築した。 個別科目の学修支援とカリキュラム習得の支援とを連携して行うために、組織のシラバスに含まれるキーワードを抽出したデータベースからカリキュラムマップを構築しする手法について第一段階の開発を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
小規模実験で対象とした学科組織に限らない適用において必要となる理論的な汎用化が必要である。 理論的な拡張は実施したが,適用実験を中規模に拡大する環境構築と検証実験が進まなかったためである。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの要素技術を合成して、e-learning システム、 e-Portfolio システム、その他のカリキュラム関連情報の統合活用する情報蓄積形式を考案する。静的なカリキュラムマップ情報から,カリキュラムを使う学生及び教員への動的なナビゲーションをサービスする情報システムを検討する。 蓄積した情報を学生が活用し,Learning e-Portfolio 構築だけでなくポートフォリオ活動全般に波及するような支援環境を構築する。 蓄積した情報を教員が活用し,特定科目の効果検討から学科の科目群全体の効果検討,そしてデザインまでを支援する環境を構築する。
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次年度の研究費の使用計画 |
中規模検証実験を実施するための情報システムを構築する予定の予算を計上していたが,中規模実験のデザインが遅れたために開発支援用の小規模ワークステーションの導入に置き換わった。そのために当初計画との差額による次年度使用額が発生した。 教育データ・学習データからのテキストマイニングやログデータ分析を効率的に実施してデータを支援システムで活用するために、既存の応用ソフトウェアを研究の一部に導入することを計画している。本研究で基本環境としているLINUXシステムでは動作しない高価格のソフトウェアであるため,Microsoft社OSの高性能計算システムと伴に導入する予定である。
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