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2012 年度 実施状況報告書

オンライン・ピア・アセスメントにおけるトラスト・マネジメント

研究課題

研究課題/領域番号 24501140
研究種目

基盤研究(C)

研究機関兵庫医科大学

研究代表者

藤原 康宏  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (30305338)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード教育工学 / ピア・アセスメント / 学習評価 / トラスト
研究概要

本研究では,インターネットを利用して,実際に会ったことがない学習者による相互評価(オンライン・ピア・アセスメント)において,学習者が評価結果を受け入れるかどうかの判断材料の1つとして,評価者の「客観的な評価能力」及び過去の被評価者からの「主観的な評価」(評判)を組み合わせたトラスト・マネジメントツールなどを提案し,その試作を行う.本研究では,オンライン・ピア・アセスメントの支援のために,1.実際に会ったことがない学習者間のピア・アセスメントの文脈でのトラストの構築,2.いつでもどこでも評価を実施できるモバイル・ピア・アセスメント環境,3.リアルタイム・ピア・アセスメントに対応した動的なピア・アセスメント管理手法について検討を行う.
24年度は、これらのうち「1.実際に会ったことがない学習者間のピア・アセスメントの文脈でのトラストの構築」に関して、システム設計を行い、その試作を行ってきた。実際に会ったことがない他の学習者からの評価を納得して受け入れることを支援するために,トラストモデルの応用について検討した.本研究では,学習途中での形成的評価におけるピア・アセスメントの利用を前提としているため,学習者自身で,他者の評価の中から,参考になるものを選択する必要がある.そのため,それぞれの学習者の評価がどの程度トラストできるのかを判断する必要がある.これまでのトラストに関する研究をピア・アセスメントに適用し,これまでの研究成果である評価者の評価能力を推定する方法やピア・アセスメント支援システムを基盤としたシステムを設計し,試作を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画では,「1.ピア・アセスメントの文脈で実際に会ったことがない学習者間のトラストの構築」,「2.いつでもどこでも評価を実施できるモバイル・ピア・アセスメント環境」について,取り組むこととしていた。1については,ほぼ予定通り,設計を行い,一部の機能について実装を行った.2については、計画段階では自作してきたものを基盤に開発する予定であったが,汎用のLMSに変更したため、計画していた実装は行わず,LMSにおけるモバイル環境がピア・アセスメントに利用可能であるか検証を行った.

今後の研究の推進方策

プラットフォームの変更があったものの、全体としては順調に進んでいる。次年度以降も計画通り研究を推進するとともに、これまでの成果について学会発表を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

前年度は、予定では2台のコンピュータを購入予定であったが、プラットフォームの変更について検討したため、うち1台については購入を保留した。検討の結果、プラットフォームが決定したため、次年度の前半で運用実験用のコンピュータの購入を行う予定である。当初から次年度に予定していた使用計画については、変更の予定はない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 相互評価2012

    • 著者名/発表者名
      藤原康宏, 加藤浩
    • 雑誌名

      教育工学選書:教育工学における学習評価

      巻: 8 ページ: 143-158

  • [雑誌論文] Usability issues in security2012

    • 著者名/発表者名
      Murayama Y, Fujihara Y, Saito Y, Nishioka D.
    • 雑誌名

      Lecture Notes in Computer Science (Security Protocols XX)

      巻: 7622 ページ: 161-171

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公開日: 2014-07-24  

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