研究課題/領域番号 |
24501144
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
森 夏節 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (90269217)
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研究分担者 |
金子 正美 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (00347767)
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キーワード | 情報教育 / 教育工学 / FD / GIS / 教育効果測定 / 授業評価 / 授業分析 |
研究概要 |
本研究は情報教育の実践で起こっている、学生間の習熟度にばらつきが広がり授業に困難さをもたらしているという問題を解決し、教育効果の高い情報教育を実現するために、学生による授業評価を即座に反映できるリアルタイム授業評価分析マップと、その評価者である学生の、評価者として高い精度を確保するためのシステム、この2つをGIS(地理情報システム)を用いて構築することを目指している。研究2年目である25年度は、分析システムの構築に力をそそぎ、以下の3点を中心に研究を進めた。 1) GISソフトであるArcGIS ver.10.2(Esri社)を用いて、本研究課題のように地理的座標軸を持たない事象の分析を行うという、これまでに例の無い使用例のための最適な分析方法について検討した。 2) 上記システムを用いて、評価項目の分析項目、分析軸の設計を行いシステム構築のパイロット版の作成ができた。 3) リアルタイム授業評価システムによって評価された結果に即応できる次のステップとして、用いるテキストの改良も試みた。幅広いレベルに対応できるよう紙とクラウドを組合せ多角的に用いることができるようにした。 これらを踏まえ、3年目にあたる26年度は、システムのステップアップと授業での活用、その評価を確立させることを目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初2年目に計画していた評価システムのパイロット版が作成できたことからおおむね計画通りに進んでいると考える。
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今後の研究の推進方策 |
直ちに可視化できる評価システムのパイロット版のさらなるフラッシュアップをはかり、授業等で運用し評価を行う。また、25年度の成果を国内外の学会で発表し広く意見交換を行なう。また、GISを用いた授業分析方法を確立しモデル化へと研究を進める予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
本研究は24年度、25年度、26年度の3年計画であり、計画通りに最終年である次年度の研究にかかる費用が生じる。 GISソフトの運用に対応できるコンピュータの増設、分析システムフラッシュアップのための人件費、学会発表のための費用などが中心となる。
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