授業評価における諸問題、 1.期の最終回(15回目)に実施されている事が多く、実際の評価者にフィードバックできていない、2.授業評価者の精度が確立しておらず、その結果、評価結果の信頼度が低い現状、を改善するシステムの構築が本研究の全体像であった。 本研究のゴールである、GISを用いて、リアルタイムに授業評価を分析するシステムの構築について、最終年度であった26年度は、次のような研究を進めた。 最終年の目標は、これまでのシステムのステップアップと、実際の授業での活用によって、本研究で開発したシステムの評価を確立させることにあった。 まず、システムのステップアップは、特に分析結果のリアルタイムな可視化の改善に努めた。地図化の表現方法に改善を重ね、分析結果をより明確に表示することが可能となった。しかし、実際の授業での活用については、当該年度に筆者らが担当する適当な授業が配置されていなかった事から、ゼミナール(10名程度)での活用に留まった。この規模での本システムの運用を確認することができた。
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