研究課題/領域番号 |
24501149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
副島 和彦 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (00102377)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 電子カルテ / 仮想模擬患者 / 仮想在宅チーム医療 |
研究概要 |
1.電子カルテに入力する模擬患者の検討:2年次に行われる各学科の授業内で提示する事例を授業計画から検討し、模擬患者を作成、入力した。在宅医療のケアとリハビリテーションの領域模擬患者の基本となる模擬患者を看護・理学療法・作業療法学科の授業内から選択し、検討された模擬患者の医学的情報を再検討、典型的な模擬患者を作成した。治療と薬剤投与に関しての検討した。チーム医療としての構築を検討し、各チーム医療班としての目的・治療方法や模擬患者の到達目標、そして評価方法について検討している。 2.授業での利用準備:電子カルテ利用方法の講習会準備と簡単な利用マニュアルを作成している。学生所有のコンピュータの故障等に対応するため貸出し用ノート型コンピュータを準備した。スキルスラボを利用し在宅医療で行う項目の演習準備を開始した。 3.画像および臨床検査についての整備: 模擬患者の診断画像および臨床検査結果の入力に加え、学生が不得意分野である正常値および肉眼解剖と画像診断(CT・MRI・エコー等)の正常画像が参照できるようデータの作成と画像の準備を行ってきた。 4.薬剤師業務について: 薬学部の病院実習および調剤薬局実習での服薬指導や副作用についてのチェック、薬剤服薬歴の記録作成や薬についての情報収集を行いカルテへの記載準備を行った。服薬指導・併用禁忌データ等の更新を行った。 5.歯科領域について: 昭和大学口腔ケアセンターの口腔ケアマニュアルおよび口腔リハビリテーション(摂食・嚥下障害)を参照できるように整備した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学部内仮想病院の電子カルテに入力するための仮想模擬患者のデータ作成と在宅チーム医療の内容検討は順調に進んでおり、検査データの作成と仮想模擬患者に対応する画像テータの収集を行っている。薬剤の服薬指導、副作用および併用禁忌データの更新を行い、口腔ケア関連のマニュアルが参照できるように整備した。学部内仮想病院電子カルテ使用マニュアルおよび講習会準備を行い、現在は個別対応で利用と入力方法を教授しており、概ね計画通りの遂行状態である。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は仮想模擬患者症例を増やし、且つ在宅理学療法や作業療法における課題を検討し、解決策の抽出を行い、電子カルテに反映させる。運動機能障害のみならず精神障害者の在宅医療も検討する。スキルスラボでの演習方法を検討し、評価方法の検討を開始する。
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次年度の研究費の使用計画 |
データ作成用参考書およびノート型パソコンの補充、スキルスラボで使用する消耗品購入と薬剤関連ソフトのバージョンアップを行う計画である。
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