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2013 年度 実施状況報告書

協調学習支援システムによるグループ作業を組み込んだ工学系授業の実践

研究課題

研究課題/領域番号 24501164
研究機関山口東京理科大学

研究代表者

伊藤 紘二  山口東京理科大学, 工学部, 教授 (20013683)

研究分担者 掛川 淳一  兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (90403310)
キーワード協調学習支援 / 問題解決学習支援 / 工学系授業 / セマンティックネットワーク / 検索エンジン / プランニング支援 / Webシステム / リフレクション
研究概要

25年度においては、電磁気学の科目で、テーマを決めた授業の前に課題を与えておき、授業中に、それぞれ3名からなる9つの小グループに各1台,協調学習支援システムのタブレットPCを使わせて、教員がテーマの講義をしながら質疑も含めて参加する授業内協調学習によって、協調して課題の解決計画を行うやり方を、実践しながら検討した。授業の後の課外では、指名した6名のグループの各メンバに一台のタブレットPCを与えて、協調学習支援システムを使わせ、授業内で得られた複数の計画から選んで、協調でレポートを作成させた。その次の授業で、グループに発表をさせ、問題点を指摘しながら、再び、授業内協調を行わせ、テーマの講義を継続、発展させた。
授業内協調では、小グループごとに、口頭で相談しながら、部分的でよいから、個別場で手描きによって提案を作らせ、協調場に上げさせて、比較検討の議論を行わせた。
課外で行わせた一人一台のレポート作成では、グループのメンバの銘々に、個別場において自分のレポートのドラフトを手描きで作らせながら協調場に提案させて、メンバからのコメントを受けて、改訂することをくり返させた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

協調学習支援システムのベースとなる個別場と協調場の連携については完成していて使えているが、やや手順が手がかかりすぎる。
また、電子的な教材の検索によって、解決計画を行わせる試みは、検索エンジンを協調学習支援システムに組み込むのが遅れたために、紙の教材に頼っての実践にとどまっている。

今後の研究の推進方策

個別場と協調場の連携については完成していて使えているが、やや手順が手がかかりすぎるので、もっと簡便にするための改修を行う。
学生の方からの要請として、作業場に置けるコピー機能と、誤った消去に対する回復機能があり、対応することとする。
電子的な教材の検索によって、解決計画を行わせる試みは、検索エンジンを協調学習支援システムに組み込むのが遅れたために、紙の資料に頼っての実践にとどまっていたが、組み込みが完成したので、実践に用いる。
また、検索エンジンのベースにあるJava-Prolog連携に有料ソフトを使ってきたが、ライセンス料が高額なので、普及を図るためにも、フリーソフト(SWI-Prolog-JPL)に入れ替える。
教材検索のための手がかり表現を編集するオーサリングシステムを、様々な分野に使える汎用性の高いものとして、充実させる。
授業内での小グループをメンバとする協調学習は、インタラクティブな授業実践としての意義も大きい。とくにこの方向の実践を充実させて評価を行う。

次年度の研究費の使用計画

打ち合わせのための旅費の使用が、当初の予定を下回ったため。
次年度は最終年度であり、やや多めの旅費が必要になることが予想されるので、その支出に充てる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 対話的授業のための協調学習支援システムの試作と実践

    • 著者名/発表者名
      掛川淳一、佐々木諒、 伊藤紘二
    • 学会等名
      教育システム情報学会第38回全国大会
    • 発表場所
      金沢大学
  • [学会発表] 問題解決協調学習と報告を支援するWebシステム

    • 著者名/発表者名
      佐々木諒、 掛川淳一、 伊藤紘二
    • 学会等名
      日本教育工学会平成25年度全国大会
    • 発表場所
      秋田大学
  • [学会発表] 協調課題解決学習を支援するWebシステムの開発と運用

    • 著者名/発表者名
      佐々木諒、 掛川淳一、 伊藤紘二
    • 学会等名
      教育システム情報学会2013年度特集研究会
    • 発表場所
      名古屋学院大学

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公開日: 2015-05-28  

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