高齢者がパーソナルコンピュータ(PC)の操作を覚えるためのわかりやすい操作説明の基本的枠組みを提案するために,以下の研究を行った。(I)質問紙法を用いて,高齢者のPC利用と,PCに対する態度や自己効力感,思考スタイル,PC操作時のメンタルモル,QOL(quality-of-life)指標などといった心理的要因との関連性について検討した。(II) 高齢者のPC操作上のつまずきの内容を明らかにするために,PC講座に参加した高齢者(PC初学者)の学習行動を観察し,つまずきの事例を収集、分析した。これらの知見から,高齢者のPC学習を促進するための操作説明のあり方について考察した。
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