本研究には大きく2つの目的があった。第一の目的であるが、小学校外国語活動において教授ツール・評価ツールとしてポートフォリオを活用し、その効果を検討したが、その結果、教授ツールとしては、ポートフォリオを作成する際に児童数人によるカンファレンスを大切にすると、より効果が期待できることが明らかになった。評価ツールとしても子どものポートフォリオの収集物(エントリー)がデータとして有効であることがわかった。さらに、第二の目的である「読む・書く」ことに焦点を当てた文字指導プログラムは高学年児童に好意的に受け止められ、5年生時点で低下するとされている同活動への動機づけを向上する上で効果があることがわかった。
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