研究課題/領域番号 |
24501183
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
新村 正明 信州大学, 理工学研究科, 准教授 (20345755)
BRIERLEY Mark 信州大学, 全学教育機構, 外国語准教授 (70646877)
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キーワード | e-ラーニング / 語学学習 / 多読 / レベル推定 |
研究概要 |
本研究の先行研究のおいて,我々は,学生の主観に基づく集合知により図書の推薦を行うシステムを開発した.本研究では,学生の通読能力の測定と,その測定結果や学生の多読状況から,図書の難易度の決定方法を確立する.この方法により,学生の主観や,出版社毎に異なる難易度基準によらず,統一された基準に基づく図書の難易度の決定と,それを用いた客観的データに基づく高精度な図書の推薦を目指す. 本年度は,前年度に開発した通読能力測定オンラインテストシステムについて試験運用を行った.また,本年度より他大学に対してオンラインテストの試験運用の協力を依頼し,複数の大学において試験運用を開始した.この試験運用のために,テストシステムの複数言語対応機能を追加した. さらに,オンラインテストの通読能力推定機能の精緻化を図ると共に,多読の状況からの難易度決定手法の評価検討を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実施計画においては,本年度は,学生の通読能力を測定手法の考案・実装と,授業実践・測定のサイクルを繰り返し実施することとなっていた. 通読能力を測定手法の考案・実装に関しては,昨年度開発したオンラインテストシステムにより,学生の通読能力の推定に必要な情報収集が可能となっている. さらに,オンラインテストシステムを他大学に対して展開したことにより,当初の予定より多くのデータ収集が行われた.
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今後の研究の推進方策 |
他大学への展開により収集された多量のデータから,学習者の多読能力をより高い精度で推定できるよう,アルゴリズムの改良を行う.具体的には,項目応答理論に基づき,収集されたデータから,出題への解答と多読能力の関係を求める. さらに,推定結果に基づき適切な難易度の多読図書の推薦を行うアルゴリズムを考案し,先行研究において開発した図書推薦システムへの実装を行う.具体的には,推定された多読能力と読書傾向,他の利用者の評価を元に,利用者が好むと思われる本の推定を行う.
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次年度の研究費の使用計画 |
通読能力測定実験のために必要な多読図書を購入する予定であった.しかし,多読図書の電子化が進展しつつあることから,当初の紙媒体での図書購入から電子版多読図書の購入に切り替えることとした. しかし,出版社との契約交渉に時間がかかったことから,年度内の購入に間に合わなかった. 多読図書の出版社との電子版多読図書の利用に関する契約を進め,差額 92,112円の全額を電子版図書の購入に充てる.
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