研究課題/領域番号 |
24501188
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
森廣 浩一郎 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (40263412)
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研究分担者 |
掛川 淳一 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (90403310)
小川 修史 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 講師 (90508459)
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キーワード | 教育工学 / 学習環境 / 教育実践 |
研究概要 |
自分が読んだ図書を友人に推薦する文書を,ウェブログを利用して小学生に記述させることで情報活用能力・言語力・コミュニケーション能力を育成する実践研究を行ってきている.本研究では,児童が記述した文書を教師が質的に分析し,その結果を子どもにフィードバックする機能を追加することにより,児童の能力をさらに育成することを目指している. 平成25年度は,研究実施計画に従い,これまでに蓄積されていた児童が記述した文書を対象に分析を試みた.既存の言語資源を利用した文書の解析に向けては検討をしやすくするために,自由記述された児童の文書に対して学級担任である教員が誤字・脱字の校正と漢字・仮名表記の統一を施した文書を作成し,これを用いた.辞書を用いた自然言語処理技術を用いてこの文書から抽出された語について,日本語WordNet等を用いた検討を行った. 予定していた実践校における授業実践が困難となったため,計画の一部を変更し,児童の文書を追加して収集するのではなく,教員が記述した児童の所見に関する文書に基づくデータの収集を行った.教員が児童に関して記述する文書は本研究の目的である教師支援に対して有効なデータとなるため,事前に自然言語処理が行われた出現単語やその頻度等のみのデータとして収集した.収集された教員が記述した文書については分析を行うとともに,その結果について日本教育情報学会,教育システム情報学会,日本教育工学会で発表した. 平成25年度は,児童から得られたデータと教員から得られたデータを組み合わせて得られる情報と,それらの教師支援への活用方法について検討するとともに,得られた研究成果の公表を行う.また,科学研究費補助金の研究報告書を作成する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた実践校における授業実践が困難となったため,計画の一部を変更し,児童の文書を追加して収集するのではなく,教員が記述した児童の所見に関する文書に基づくデータの収集を行った.教員が児童に関して記述する文書は本研究の目的である教師支援に対して有効なデータとなるため,おおむね順調に進展していると判断した.
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今後の研究の推進方策 |
教員が記述した児童の所見に関する文書に基づくデータとして,それらの文書における出現単語やその頻度等を収集することができた.これまでに得られた児童の文書に基づくデータと,新たに得られた教員の文書に基づくデータを組み合わせて活用する方法について検討を始めている.
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次年度の研究費の使用計画 |
研究成果の発表を国内での学会発表を中心として実施したため. 追加で必要となる環境整備や仕様変更があれば,システム整備・改修等の物品費等として使用する.また,研究会・国際会議等に参加して研究成果を口頭発表するととともに情報収集を行う際,不足する旅費等として使用する.
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