クラウドサービスを利用した高機能なインターネットサービスを低コストかつ柔軟に導入できるようになった。同時に、タブレット端末などのスマートメディアが普及し、従来のノートPCなどに取って代わりつつある。これらの新しい情報通信技術(ICT)の優れた特性をもとにして、教育における学習支援ツールとしての活用を目指す。本研究の第一年度では、クラウドサービス(ソフトウェア)およびタブレット端末(ハードウェア)の特性を活かした自立分散型の協調学習支援環境を構築することを目指した。 本研究の第26年度における課題は、研究初年度に取り組んだ(1)クラウドサービスを利用した学習ポートフォリオ、ならびに(2)スマートデバイスから学習ポートフォリオに接続するためのインターフェースについて、検証を行うことである。 (1)については、Google Apps for Education (Google社の教育用クラウドサービス)ならびにMicrosoft Office 365 for Education(Microsoft社の教育用クラウドサービス)を用いて、学習ポートフォリオの基礎環境を構築した。また、平成25年度の成果であるファイルストレージサービスDropBoxを利用したファイル共有を利用し、独立分散型ポートフォリオとしての継続評価を実施した。 (2)に関しては、(株)ネットマン製の教育支援アプリ“Cラーニング”を導入・稼働させ、スマートデバイスからの接続と学習効果について評価した。
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