研究課題/領域番号 |
24501191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
川上 綾子 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (50291498)
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研究分担者 |
益子 典文 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (10219321)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 授業設計 / 個に応じた指導 / ユニバーサルデザイン |
研究概要 |
本研究は,学校教育における一斉授業の中で「個に応じた指導」を可能にするための授業設計法のモデル化をめざすものである。具体的には,米国で提唱されている「学びのユニバーサルデザイン(Universal Design for Learning;以下UDL)」のアプローチを援用した授業設計について,実践を通じた検証を行いつつ方法論の体系化を図る。 平成24年度は,以下のような研究を遂行した。 1.「個に応じた指導」に関する学校現場の実態調査:「個に応じた指導」に関する教師の課題意識,その実現をめざした工夫や手立ての事例,あるいはそれを実現しようとするときの問題や障害等について,小・中・高校等の現職教師を対象に,質問紙やインタビューによる調査を実施した。その結果,教師の手立てについては,教材教具の工夫,内容や進め方の複線化,協同学習の利用等にカテゴライズされること,UDLで提唱されている「ガイドライン」についてはわが国における実際的な授業形態に沿ったアレンジを考案する必要があること等が明らかになった。 2.授業設計に向けた枠組みの提示:上記の調査結果をもとに,一斉授業場面で「個に応じた指導」を実現しようとした場合に考慮すべき影響要因を,学習課題・学習者特性・学習環境の視点から洗い出し,「個に応じた指導」がより強く求められる学習条件と各条件において学びの障壁になり得る事柄を整理した。それらとUDLの構成要素(各原則とガイドライン)とを対応させ,授業の設計枠組みを検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請時の計画に沿って,平成24年度は,「個に応じた指導」に関する学校現場の実態調査,及びその調査結果に基づく授業設計に向けた枠組みの検討を行い,ほぼ予定通りの取り組みができたといえる。ただし,教師を対象にした調査は今後も機会があれば引き続き実施するつもりであり,それによっては設計枠組みが見直される可能性は十分にあるため,現在のところそれは暫定的なものと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
前年度の結果を踏まえ,今後は,UDLアプローチを援用した実際の授業設計,及び児童生徒の学習に対するその効果の検証を行う予定である。それらに際しては,児童生徒の実態や学習内容の性質,学習環境面での条件等について,実際に授業を行う現職教師(研究協力者)と十分に協議し,本研究で提案する授業設計法の具体的実践場面における有用性を詳細に検証する。また,上述した学習課題・学習者特性・学習環境の視点からできるだけ異なる学習条件の下での事例収集を図り,モデル化につなげる。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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