本研究は,米国で提唱されている「学びのユニバーサルデザイン(Universal Design of Learning;UDL)」のアプローチを援用することにより,「個に応じた指導」をわが国で一般的な一斉授業形態において実現するための授業設計法のモデル化をめざしたものである。学校現場の実態調査を踏まえてUDLアプローチを援用した授業設計法を提案し,それを用いて小・中学校等で実際の授業を設計し実践した。その結果,児童生徒の学習に対するその有効性が示され,提案した授業設計法は概ね妥当であったと結論づけられた。
|