研究課題/領域番号 |
24501194
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
都竹 茂樹 熊本大学, 政策創造研究教育センター, 教授 (70467869)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | メタボリック症候群 / eラーニング / LMS / 保健指導 |
研究概要 |
平成24年度は、パイロットスタディとして、対面型保健指導にくわえ、1ヶ月間eラーニング学習管理システムLMS(Learning management system)による支援を行い、その効果を検討した。eラーニングによる支援の内容は、適切にプログラムを実施するため、食事と運動の進め方マニュアルおよび動画(10分×3つ)を、Web上で確認できるよう設定。進め方については、クイズで確認できるようにした。くわえて運動の動画もWeb上にアップロードし、受講者はいつでも視聴・確認できるようにした。また参加者が実施した運動記録、アクセス日時、テスト成績、発言回数・内容などの学習進捗状況は、LMS(Learning management system)で管理。あわせて参加者同士が現状報告、励ましなど相互支援できるコミュニティスペースを実装。 参加者は某健康保険組合の組合員および家族、計422名。1ヶ月間の食事・運動プログラムを実施し、開始前と開始後の腹囲、掲示板へのアクセス状況、参加者の感想について調査した。1ヶ月分の記録表(4回)、プログラム前後のアンケートすべてを提出した者は221名(回収率50%)。アンケート提出者の腹囲の変化は、開始前に比して2.5cm減と効果が認められ、効果の期待できることが示唆された。しかしながら、参加者の半数はすべてのプログラムを完了できなかったことから、今後はより修了率を高める工夫が課題であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の最終目標は、対面型保健指導を含まない、eラーニング学習管理システムLMS(Learning management system)単独で実施できる保健指導プログラムを開発し、メタボリック症候群の予防・改善、ひいては我が国の健康増進へ寄与することである。平成24年度は対面型保健指導を加えた1ヶ月のLMSによるパイロットスタディを、当初の予定である20名ではなく400名越えに実施。参加者は平均腹囲が2.5cm減少し、LMSによる掲示板へのアクセス状況および小テストの実施状況の把握、LMSの使い勝手に関するアンケートも実施できた。その一方で、対照群を設定できなかった、半数が全プログラムを完了できなかったのどの課題も残った。よって、平成24年度は「おおむね順調に進展している」と自己評価した。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、当初の研究計画通り、平成24年度の介入結果、参加者のアンケート結果、形成的評価等を踏まえ、eラーニング学習管理システムLMS(Learning management system)単独で実施できる保健指導プログラムを開発する。この際、定期的なメッセージの配信や参加者同士のWeb上での交流を活発化させることで、参加者の継続率改善もめざす。開発にあたっては、少なくとも1回は形成的評価を実施する。 保健指導プログラムの効果の検証方法として、(1)eラーニングプログラムのみ実施する群と、(2)対面型保健指導+eラーニングプログラムを併用する群の2通り実施し、それらの効果を比較検討する。なおプログラムについては、モバイルで実施できるようにするため、スマートフォンやタブレットで動作する方式の開発をめざす。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究費の大部分を、人件費・謝金を含めた保健指導プログラムの開発費用に充てたいと考える。また国内学会発表における旅費、平成24年度には実施できなかった、海外における遠隔保健指導など医療保健分野のeラーニング情報の収集も実施予定である。
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