研究課題/領域番号 |
24501197
|
研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
小倉 泉 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (50204160)
|
研究分担者 |
乳井 嘉之 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (20279780)
安部 真治 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (80192996)
篠田 之孝 日本大学, 理工学部, 教授 (80215988)
|
キーワード | 教育機器 / 教育用模擬CT装置 / 模擬CT画像 / 教育支援システム |
研究概要 |
申請者らは診療放射線技師の養成施設における教育用機器として、X線CT(Computed Tomography)装置を可視光で模擬した簡便な教育用模擬CTシステムを構築し、学生実験に導入することを目的としている。 現在、X線CT装置は高速かつ高度な処理がなされ、扇状(ファンビーム)をらせん状に走査するヘリカルX線CTが主流となっている。そこで、ヘリカルX線CT装置を光で模擬する教育用CT装置システムの構築を検討している。平成25年度はファンビームをらせん状に走査するヘリカルX線CT装置についてヘリカル模擬CT装置を構築した。このヘリカル模擬CT装置と平成24年度に構築したファンビームによる模擬CT装置との再構成画像の比較検討を行い、画像再構成アルゴリズムを検討した。 特に、ファンビームの走査の高速化による再構成画像への影響を詳細に実験し、検討した。得られた知見を電気学会で発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度の実施計画では、ファンビームをらせん状に走査するヘリカルX線CT装置についてヘリカル模擬CT装置を構築することとしている。構築したヘリカル模擬CT装置と平成24年度に構築したファンビームによる模擬CT装置との再構成画像の比較検討を行い、画像再構成アルゴリズムを検討することとしている。 これらの項目については、おおむね計画通りに進行している。
|
今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、本研究の最終目的である教育現場の学生実験に導入するため、ヘリカル模擬CT装置の自動計測と同時に画像再構成システムの表示機能を開発する。X線CT装置は人間の内部を可視化し、様々な角度や方向から可視化することができるとともに、任意面のスキャンや3次元表示などの機能を有している。そこで、本ヘリカル模擬CT装置システムも高度なグラフィック機能を有するシステムに拡張を行う。さらに、実際に学生実験に導入するため、実験項目および実験方法、測定試料(ファントム)の検討を行い、テキスト等の教育資料を作成する。そして、ヘリカル模擬CT装置を用いた学生実験での学生・教員の意見をフィードバックし、本ヘリカル模擬CT装置システムをより充実したシステムとして完成させる。 これにより、本システムが全国の診療放射線技師養成施設において導入するに値することを実証する。そして,得られた成果を国内外の諸学会にて発表を行う。
|