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2012 年度 実施状況報告書

eポートフォリオ間関係構造によるキャリア教育運用モデルと支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24501204
研究種目

基盤研究(C)

研究機関城西大学

研究代表者

栗田 るみ子  城西大学, 経営学部, 教授 (60383171)

研究分担者 宮寺 庸造  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10190802)
新井 浅浩  城西大学, 経営学部, 教授 (80269357)
草野 素雄  城西大学, 経営学部, 教授 (40177986)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード調査解析にかかわる研究 / データベースサーバ構築
研究概要

本研究は、キャリア形成のための効果的なeポートフォリオ運用モデルを開発し,そのモデルに則ったキャリア教育支援統合システムの開発を目的としている。これまで既存のキャリア教育支援システムの多くが生涯学習まで考慮した実行可能なキャリア教育としてのeポートフォリオの活用までは検討されていないため、本年度はまず、キャリア教育のための効果的なeポートフォリオの蓄積や活用について調査を行った。調査を分析し、第1ステップとし「キャリア教育を指向したeポートフォリオの効果的な蓄積・活用の分析」に着手した。蓄積するファイルはサーバに蓄積した。
研究の基盤となっているJWESTは就職活動支援ツールであるが、学生の活動履歴を閲覧すると活動に一貫性が見受けられない場合や、志望企業の選択に偏りが見受けられる。
学生の活動に関するこれらの問題点を蓄積し、振り返りデータとして提供するための準備を進めた。
研究開発用にオープンソースウエアMaharaを利用した。既存システムのJWESTからデータをダウンロードし、Maharaに取り込みを行った。
また、国内外のキャリア教育・標準化動向の研究論文からキャリア教育に効果的なeポートフォリオの事例に関して分析を行った。事例から、国内外のキャリア教育の現状分析をおこなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

国内外のキャリア教育・標準化動向の研究論文からキャリア教育に効果的なeポートフォリオの事例に関して分析を行った。
日本においては、学生の社会的、職業的自立に必要な資質能力への定着へむけキャリアガイダンスが義務化され、そのための教育課程や厚生補導をおこなうことになっているため、今回の調査では30の大学で取り組みが確認できた。
また、イギリス,中国,韓国に関しての事例が本研究に関連して有効的な資料を集めることができたが,日本のキャリア支援と関連性に深い傾向がうかがえないためさらに調査を必要とする.
システムの開発においては、MaharaとJWESTとのデータ互換である。JWESTへの開発追加作業は全学的に稼働中であることから、作業が困難であるため、検討中である。
特に行いたいことは、JWESTからMaharaへDB、ファイルの参照、および、MaharaからJWESTへDBのファイル参照である。ポートフォリオの関係構造の結論に至っていないため、早急に検討を進め、属性情報をもったネットワークを構築する。

今後の研究の推進方策

城西大学の就職支援用システムJWESTはポートフォリオ機能が備わっていないため、就職活動中の学生が、これまで培ってきた学習履歴、活動履歴など振り返りのための資料の蓄積ができない。ポートフォリオ機能をどのようにJWESTと連携していくか、Maharaの活用に焦点をあて、開発を進める。
現在城西大学では、JWESTやその他CMSの導入があり、シングルサインインが必須と考える。システムの連携、統合化などが問題点であるため、どのような構造にするか、いくつかのフリーソフトを利用して検証する。
フリーソフトを活用した研究は特にフィンランドなどが先駆的な研究やプロジェクトがあるため、必要に応じて動向調査を行う。

次年度の研究費の使用計画

キャリア教育支援を推進するための運用モデルの開発およびキャリア教育推進環境の開発に着手し、関係構造上での操作による、キャリア教育の活動を確定する。
これには24年度に行った調査分析結果を用いながら、いかなる活動が必要なのか、そのためにはどのようなポートフォリオがどのように作用するのかといった検討を行う。其の結果を踏まえ、新井を中心にキャリア教育運用モデルを開発する。
また、キャリア教育用ポートフォリオシステムの設計、開発、JWEST、教育支援環境との連携によるキャリア教育支援統合システムの開発を行う。運用モデルを実装するためのステップとして、キャリア教育用ポートフォリオシステムを開発する。これには関係構造を内包し、運用モデルから考慮された設計が必要である。
そのため栗田を中心に作業を進める。既存のJWESTや学習支援環境との連携を考慮してキャリア教育支援統合システムを開発する。システム開発は業者に委託する。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 城西大学経営学部紀要2012

    • 著者名/発表者名
      柳下正和,木内正光,栗田るみ子
    • 雑誌名

      学生の目線に立った情報技術I・IIの改革

      巻: 9 ページ: 115-127

    • 査読あり
  • [学会発表] 音声認識ソフトを活用した手軽にできる日本語発音練習の試み2012

    • 著者名/発表者名
      小川泉、栗田るみ子
    • 学会等名
      日本教育メディア学会
    • 発表場所
      日本、茨城大学
    • 年月日
      20121208-20121208
  • [学会発表] CAREER EDUCATION SUPPORT TILIZING MOBILE DEVICES2012

    • 著者名/発表者名
      Rumiko Kurita,Motoo Kusano,Asahiro Arai,ShoitNakamura,Youzou Miyadera
    • 学会等名
      IADIS International Conference Applied Computing 2012
    • 発表場所
      スペイン、マドリッド
    • 年月日
      20121019-20121021
  • [学会発表] A SUPPORT SYSTEM FOR SHARING CONTEXTS OF TECHNICAL DOCUMENT CREATION IN COOPERATIVE SOFTWARE EXERCISE2012

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Kaminaga,Fumihiro Gotoh,Rumiko Kurita,Setuo Yokoyama,Youzou Miyadera
    • 学会等名
      IADIS International Conference Applied Computing 2012
    • 発表場所
      スペイン、マドリッド
    • 年月日
      20121019-20121021
  • [学会発表] 日本語教師のICT活用に関する準備調査2012

    • 著者名/発表者名
      小川泉,栗田るみ子
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      日本、長崎大学
    • 年月日
      20120915-20120917
  • [学会発表] 教職実践演習へ向けたデジタルファイルの再利用に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      栗田るみ子
    • 学会等名
      日本教育メディア学会
    • 発表場所
      日本、東北学院大学
    • 年月日
      20120831-20120901
  • [学会発表] 簿記会計の知識を生かしたプログラム学習教材の提案2012

    • 著者名/発表者名
      白鳥義明、栗田るみ子
    • 学会等名
      日本教育メディア学会
    • 発表場所
      日本、東北学院大学
    • 年月日
      20120831-20120901

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公開日: 2014-07-24  

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