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2012 年度 実施状況報告書

高校情報科の実態調査

研究課題

研究課題/領域番号 24501206
研究種目

基盤研究(C)

研究機関尚美学園大学

研究代表者

小泉 力一  尚美学園大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70406594)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード情報科教育 / 情報教育
研究概要

本研究の目的は高校情報科における、教員の実態および生徒の状況を把握することにある。この目的を達成するために、教員に対するアンケート調査と生徒に対する学力テストを行う。
平成24年度は高校情報科教員の協力によりアンケート設計を進めた。次年度が改訂学習指導要領開始年度であることから、高校現場では旧課程から新課程への切り替え準備が盛んに行われており、新学習指導要領の情報交換会を兼ねて、東京都、埼玉県、千葉県の協力者10名とミーティングを重ねた。
教員に対するアンケート調査については、調査の時期、方法、対象、質問内容などについて、情報科の改訂学習指導要領および解説とそれに基づいて編集された複数の検定教科書を基に協議した。この結果、生徒が情報科で習得すべき学力の分類、それを指導するために必要な教員のスキルなどを明らかにすることができた。この作業の過程で、参加した高校教員の改訂学習指導要領に対する理解と意識を深めることができ、彼らが参加する地域の教科教育研究会への啓蒙に寄与することができた。また、一部の地方の協力者にも協力を依頼し、試作アンケートに対する改善策を提案していただいた。教員対象のアンケート調査は平成24年度中に実施する予定であったが、アンケート結果の信頼度を上げるために、プレ調査および本調査を平成25年度に実施することにした。
一方、生徒に対するアンケート調査および学力テストについては、協力者の勤務校で調査を行うための時間を確保できなかったため、平成24年度中はフレームワークを作ることにとどまった。平成25年度にはその時間を確保していただくよう協力者に要請したところであり、生徒を対象とした調査が実行できると考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

教員に対するアンケートは平成24年度中にほぼ完成したが、プレ調査および本調査は平成25年度に実施することにした。生徒を対象としたアンケートと学力テストについては、平成24年度はフレームワークを決めるところでとどまっている。その理由として、アンケート設計に関わる協力者との協議に多くの時間を費やしたこと、生徒を対象としたプレ調査の時間を確保できなかったことが挙げられる。

今後の研究の推進方策

今年度は8月までに教員に対するプレ調査を実施し、その結果をふまえて本調査のアンケートを完成させる。その後、各地の協力者に依頼して、できるだけ広範囲のWebベースによるアンケートを実施する。これと並行して、7月までに生徒用アンケートのプロトタイプ版を作成し、それを8月に実施する教員アンケートにおいて評価していただく。その結果をふまえて、12月までに生徒対象のアンケートのプレ調査を実施する。学力テストについては、今年度中にプロトタイプ版を完成させ、平成26年度のはやい時期に協力者の勤務校の生徒を対象にプレテストを実施する。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度は実質的にアンケート調査を実施するに至らなかったため、研究費は協力者との打ち合わせ等で使用した旅費のみにとどまった。平成24年度の繰り越し分は、平成25年度に計画的に執行する予定である。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 教育の情報化とモラル向上教育の情報化、光と影2012

    • 著者名/発表者名
      小泉力一
    • 雑誌名

      月刊高校教育

      巻: 8月号 ページ: 22,25

  • [雑誌論文] くらしとIT2012

    • 著者名/発表者名
      小泉力一
    • 雑誌名

      2013年版 くらしの豆知識

      巻: 2013年版 ページ: 36,37

  • [雑誌論文] フィルタリングで子どもを守る2012

    • 著者名/発表者名
      小泉力一
    • 雑誌名

      2013年版 くらしの豆知識

      巻: 2013年版 ページ: 40,41

  • [学会発表] 社会で必要な能力の調査における自由記述分析の結果2013

    • 著者名/発表者名
      清水康敬,小泉力一
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      三重大学
    • 年月日
      20130302-20130302
  • [学会発表] 社会人・大学生・児童生徒に必要な能力の重要度合と満足度合に関する評価2012

    • 著者名/発表者名
      清水康敬,小泉力一
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      東京学芸大学
    • 年月日
      20121215-20121215
  • [学会発表] 情報活用能力の指導と課題2012

    • 著者名/発表者名
      小泉力一
    • 学会等名
      明治大学情報コミュニケーション学部フォーラム
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      20121215-20121215
    • 招待講演
  • [学会発表] 算数科における基礎的・本な知識技能の習得で活用するレスポンアナライザーの効果2012

    • 著者名/発表者名
      細井博幸,小泉力一
    • 学会等名
      日本教育工学協会
    • 発表場所
      金沢星稜大学
    • 年月日
      20121103-20121103
  • [学会発表] いくつかの教科における電子黒板を活用した授業効果について2012

    • 著者名/発表者名
      藤戸政綱,竹内一樹,矢島隆行,藤田麻葉,田辺由美子,山田健治,長田寿,小泉力一
    • 学会等名
      日本教育工学協会
    • 発表場所
      金沢星稜大学
    • 年月日
      20121103-20121103
  • [学会発表] 子どもの携帯電話やインターネット等の利用に対する保護者の不安や考えの変化2012

    • 著者名/発表者名
      清水康敬,小泉力一
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      岡山大学 津島キャンパス
    • 年月日
      20121027-20121027
  • [学会発表] 小学校教科書年間指導計画例における情報教育の現状と課題2012

    • 著者名/発表者名
      細井博幸,小泉力一
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      20120917-20120917
  • [学会発表] 電子教科書に対する教師と保護者の意識調査の分析結果2012

    • 著者名/発表者名
      清水康敬,小泉力一
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      京都大学吉田キャンパス
    • 年月日
      20120707-20120707
  • [学会発表] 新しい時代に生きる小中高校生・大学生・社会人に期待する能力についての意識調査2012

    • 著者名/発表者名
      清水康敬,小泉力一
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      秋田大学
    • 年月日
      20120519-20120519
  • [図書] よくわかる情報リテラシー (標準教科書)2012

    • 著者名/発表者名
      (監修)岡本敏夫,(著)小泉力一,安齊公士,安間文彦,松下孝太郎,夜久竹夫,渡辺博芳,香山瑞恵,佐々木整,永田奈央美,西端律子,平田謙次
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      技術評論社

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公開日: 2014-07-24  

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