本研究グループは、一般モラル教育の枠組みを活用して情報モラル判断力の育成を図る「3種の知識」による指導法を確立し、さらに、情報活用能力育成のための「情報的な見方・考え方」と統合した指導法へと発展させてきた。本研究では、以上の成果に基づき、現職教員研修や教員養成課程での実践・評価を行いながら、当該の指導法を教師に習得させる方法を確立した。その際、単に、結果的に効果のある指導法を確立するということに主眼を当てるのではなく、指導する上で何が障害になり、どう働きかけるとそれが克服できるのかという仮説検証的アプローチをとり、他の新たな課題にも適用可能な教師の職能開発モデルを提案した。
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