研究課題/領域番号 |
24501217
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
G・R Stockwell 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (90367988)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 語学学習動機付け / モバイル語学学習 / eラーニング |
研究実績の概要 |
このプロジェクトの目的は、学習者各自で確認できるプロフィールの作成によって、英語に関する自律的動機付けを保てるかどうかを調査することである。平成26年度は、計画に書かれた最終のステージであり、前年度の経験を踏まえてデータベースを改造し、それにリーディング・ライティングの機能をさらに工夫することになった。 この計画に従い、まずはデータベースの拡大構造に挑んだ。前年度中に語彙と文法と、英語の意味、和訳、音声などをデータベースに入力したのですが、インターフェースのデザインに工夫する必要があった。前年度に実際に使ってみたらわかったのは、学習者に具体的なトレーニングが必要だということだった。そのため、今年度中にソフトの使い方のみならず、学習方法についても具体的なトレーニングも提供した。 このデータベースのデザインを経てわかったガイドラインを6月に名古屋で開催されたJALTCALL学会大会と、ベトナムで開催されたティーチャー・エデュケーション・セミナーで研究発表した。学習者のトレーニングについては、スタンフード大学のPhilip Hubbard教授とベルギーで開催されたインターナショナル・コール・カンファレンスで研究結果を発表した。引き続きデータを分析した結果、学習者にはテクニカル的な面のみならず、教育的な面と方略的な面を一緒に指導すると、学習者が継続的に学習に挑む確率が高いことがわかった。そのために、教員と学習者との間のダイアログを持つ機会を設ける必要がある。その結果に関しては、現在執筆中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究はおおむね順調に進展している。平成26年度中に予定をしていたのは、データベースと学習者の改造とともに、1000語程度の語彙と、リーディングとライティングの機能を付け加えた学習システムを調査することだった。当初は、データ分析の多くが研究補助者によるものの予定だったが、データ自体が複雑であることと、実際に教室で指導をしている教員が分析する必要がでてきたため、ほとんどは研究者代表者によって行われた。そのため、当初の予算よりを下回りました。研究をしているうちにわかったのは、様々なトレーニングを提供することによって、より継続的に学習出来ることがわかり、これについて平成27年度中に開催される学会で発表することとなった。 学習者の授業内外のモバイル・ラーニングによる語学学習の習慣についての中間発表となる論文の作成もできた。現在は、様々なトレーニングの影響も調査を行っている最中であるため、順調だと思われる。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度の研究費の使い方はおおむね予算通りとなったがデータ分析は実際に教室で教えている教員によって行わなければならないことがわかったため、代表研究者がそのほとんどを行うことになった。そのため、前年度から予算が残ったので、それを使用し、国際学会で研究発表を行うことができる。通常ならばインターナショナル・コール・カンファレンスは2年に一度しか開催されませんが、例外的に今年はスペインで開催されるになったため、スタンフォード大学のPhilip Hubbard教授と発表を行う予定であり、もう既に論文が採用となった。 前年度で明らかになったことは、テクニカル的なトレーニング、教育的なトレーニング並びに方略的なトレーニングと語学学習の持続性についてはPhilip Hubbard教授と論文を執筆する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度の研究費の使い方はおおむね予算通りとなったがデータ分析は実際に教室で教えている教員によって行わなければならないことがわかったため、代表研究者がそのほとんどを行うことになった。
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次年度使用額の使用計画 |
通常ならばインターナショナル・コール・カンファレンスは2年に一度しか開催されませんが、例外的に今年はスペインで開催されるになったため、スタンフォード大学のPhilip Hubbard教授と発表を行う予定であり、もう既に論文が採用となった。
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