研究課題/領域番号 |
24501222
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研究機関 | 仁愛大学 |
研究代表者 |
篭谷 隆弘 仁愛大学, 人間生活学部, 教授 (80290089)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | LMS / 学習管理システム / Moodle / 小学校 |
研究実績の概要 |
本研究では小学校教育における学習管理システム(LMS)の普及を目指すために、LMSのユーザーインタフェースやシステムプログラムの改良を行い、さらにそのLMS上で利用できる教材コンテンツの内製化と共有および評価が行えるネットワークの構築を行い、教員養成課程をもつ大学と小学校との連携による実践的な取り組みも試行する。一昨年度は、【インタフェースの改良に向けた分析と実装、小学校教諭らとの共通理解】に関わる内容を中心に研究を行った。昨年度は、主に「最適化改良内容の公開と教材コンテンツの試作】について研究を行った。 当該年度は、昨年度から引き続きインタフェースの改良および教材コンテンツの制作を継続して研究を行った。 インタフェース部分については、LMSの言語パックで用いる用語について追加を継続した。教材コンテンツについては、小学校低学年で学習する漢字を中心にその成り立ちを理解する教材を題材に、オーサリングソフトによるPowerPointおよびSCORM形式のコンテンツの制作を行った。その過程でインタラクティブ性の検討もあわせて行った。 さらに、小学校現場でのLMSおよび学習教材の利用を想定し、タブレット型端末10台でのLMSへのアクセスや端末の一括管理について試行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
LMSであるMoodleのバージョンに対応した言語パックの充実やインタフェースの改良が不十分な点、また、制作する教材コンテンツの事例が不十分な点、小学校での利用実証を行えていない点などの理由による。
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今後の研究の推進方策 |
エフォートの見直しを行い、現在達成不十分な点を改善する。また利用者がタブレット型端末で作成したファイルをクラウド経由でLMSに提出できる環境を整え、小学校授業などにおいて、容易に成果物を回収できる事を確認する。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタフェースの改良など、実装部分の遅れにより、その実装にかかる執行が行えなかった。 また、これまでの研究成果を国内外にて発表するための機会を持てなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
インタフェース改良の一つとして、授業内で児童が個別もしくはグループでまとめた成果物を教師とリアルタイムで分割表示して比較し、コメントの追記ができるような機能を設計する。その実装のための費用を見込んでいる。教室内LMSサーバーとしてPCを1台購入する。また国内外での研究成果発表のための旅費・参加費の使用を予定している。
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