研究課題/領域番号 |
24501228
|
研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
江川 孝 就実大学, 薬学部, 教授 (70369023)
|
研究分担者 |
五味田 裕 就実大学, 薬学部, 教授 (00088709)
島田 憲一 就実大学, 薬学部, 准教授 (00509268)
高見 陽一郎 就実大学, 薬学部, 助教 (10500473)
|
キーワード | e-ラーニング / フィジカルアセスメント / PBL |
研究概要 |
申請者は、医療コミュニケーション演習の補完を目的として対話型シミュレーターを演習に導入し、その学習効果を確認した(江川ら, 医療薬学, 2010)。本研究は、薬学部教育における高度な薬学的知識と技術の習得に加え、薬剤師としての人格涵養を図り、チーム医療推進のための全人的医療を志向する薬剤師の育成をe-learningによって強化するものである。計画している具体的な研究項目は、①PBL型シミュレーション演習におけるe-learningコンテンツ開発、②ヒト型シミュレーターを用いたバイタルサインの再現プログラムとの連携、③フィジカルアセスメント技能習得のe-learningによる補完、④モバイル型e-learningへの展開、の4つである。 平成25年度は、平成24年度課題を同様に継続し、薬学的問題点を擬似的に再現したコンテンツを検証してデータベースを構成することができた。また、PBL型演習の工程は、学習者のCS分析の結果をもって演習工程やe-learningコンテンツの見直しを図った結果、模擬患者と協働したシナリオ設定を組み立てることができた。ビデオコンテンツの作成はシナリオの構成が終了し、クリッカーに対応するコンテンツ作成が進行中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度の成果はThe 13th Asian Conference on Clinical Pharmacy(Symposium [Using medical simulators to increase understanding of physical assessment for pharmacy students])および第23回日本医療薬学会年(シンポジウム14「実務実習前の5年生を対象にした医療用シミュレーターによるPBL教育」)にて報告した。平成26年度は、平成24年度から課題を同様に継続するが、薬学的問題点を擬似的に再現したコンテンツを検証してデータベースの充実を行う。また、東京医科歯科大学の「医歯学シミュレーション教育システム」へのユーザー登録が完了したので、e-learningコンテンツの充足を行う。PBL型演習の工程は、本研究のe-learningの学修効果を高めるために逆転授業を取り入れる準備を進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
東京医科歯科大学の「医歯学シミュレーション教育システム」を活用し、e-learningコンテンツの充足を行う。また、PBL型演習の工程はe-learningの学修効果を高めるために逆転授業を取り入れる準備を進めている。本研究に計画している学習者の到達度測定は、PBL型シミュレーション演習をTBLへと展開して学習者の相互評価を取り入れる。また、模擬患者と協働したシミュレーターのシナリオの設定を演習工程に取り入れる。
|
次年度の研究費の使用計画 |
予備研究に用いる模擬患者の人件費として使用する予定であったが、研修を受けた実務系の教員を模擬患者として予備研究に用いたため、人件費が当初の計画より少なくなった。 研修を受けた実務系の教員を模擬患者とした予備研究にて良好な成果が得られたため、SP研究の模擬患者の謝金として使用する予定である。
|