研究課題
本研究では,大学間プライベートクラウド相互連携における教育支援システムの減災フレームワーク確立を目指す.災害に対する教育支援システムの保全は喫緊の課題である.特に四国を拠点とする我々は,南海地震への対策を進めておかねばならない.今日の大学における教学活動は,教務情報システムやLMS等の教育支援システムの存在なくして運営は困難であり,減災も視野に入れた災害対策が必要である.これら教育支援システムの減災は,単体の大学だけで対応するには負荷が大きく,また効果も少ないと考えられる.そこで本研究では,大学コンソーシアムを前提としたシステム間連携,特に,インタークラウド連携を前提として,教育支援システムの減災フレームワークを実践的に実証することを目指した.平成26年度は,これまで構築したサブシステムを統合し,プロトタイプシステムとして実験を行った.構築したサブシステムであるデータ分散配置機構,仮想システム配置機構により,緊急地震速報などをトリガーとするシステム減災フレームワークの効果が検証された.これにより,プライベートクラウド間における実用時間内での教育支援システムの移行が確認できたと考えられる.ライブマイグレーション環境の最適化により,さらなる減災フレームワークの洗練を行うための知見を蓄積することができた.ライブマイグレーション後の教育支援システムに対する透過的な利用を実現するため実装した動的名前空間管理機構に関しても,一定の有効性を確認することができた.これらの研究成果は,国内の研究会や国際会議等を通じて,可能な限り公開した.
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (2件)
Proceedings of HCI International 2014
巻: Vol.13 ページ: 118-126
10.1007/978-3-319-07863-2_13
Proceedings of the 13th International Conference WWW/Internet 2014
巻: Vol.1 ページ: 387-390
Proceedings of International Conference on Sustainability, Technology and Education 2014
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