研究最終年である2014年度は、鏡型データベースを利用したサレジオ高専とモンゴル高専との物理に関する遠隔授業実施に至った.遠隔授業実施に向けては、2012年度にマレーシア高専留学プログラムにて基礎データを蓄積して、2013-2014年度にて鏡型データベースとWeb会議を併用してモンゴル工業技術大学/モンゴル高専での実施を目指した.また鏡型データベースは、安定動作を目指し改善の余地を残している.本研究にて構築した遠隔教育システムは、本学とマレーシア、モンゴルにおける教育機関のみならず、サレジオ高専の系列校である海外の姉妹校との遠隔教育実施に向けての準備を進めている.本研究では、予定以上の進捗状況により遠隔教育システムの構築後に予定していた高専と海外教育機関との出前科学教室の実施に至った.この海外教育機関との出前科学教室では、学生ティーチングアシスタント(学生TA)を活用してアクティブラーニングとして展開している.また本研究における研究成果の広報活動の一環として、中学生向けの科学教室を2014年8月9日にサレジオ高専「ものつくり理科教室」として実施した.2014年度の成果は、出前科学教室に参加した学生TAとともに14本の学会発表として報告した.3年間の研究成果は、最終報告を論文執筆中であり学術誌への投稿予定である.
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