研究課題/領域番号 |
24501236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 高知工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山口 巧 高知工業高等専門学校, 電気情報工学科, 准教授 (30230361)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 学習環境 / UbiquitousL earning / Adaptive Learning / Human Interface |
研究概要 |
アンビエントなコミュニケーション支援手法の1つとして日常生活行動連動型の実践的なアプリケーションインタフェースシステムを実装し,新たな支援モデルの提案・評価を進めるため, (1)学習者の遠隔の空間同士をあたかも隣接しているかのように知覚させ,ネットワーク分散型「より添い支援」を実現する自学コンダクターシステム, (2)顔認証や笑顔認識などモーションセンサや加速度センサ他で参加者の状況把握により参加ユーザ側に持続的つながり感を抱かせてモチベーションを下げない体験メディアのあり方, のうち,(1)の基本的なフレームワーク構築を主に行ってきた。 具体的には,ヒントや情報の与え方を深化していく,「より添い支援」について研究を進めた。ユビキタス学習環境を発展させたサラウンド学習環境下を想定し,教師と学生用のPC画面の共有化を基本とした双方向授業支援システムを発展させ,学生には自らの学習進度に応じて,あたかも教師が見守ってくれていて与えてくれているように感じられるようなチュータリングシステムの「状況を理解しつつ周辺的情報呈示インタフェース」部のプロトタイプ構築を行う初期段階として,「複数地点分散の双方向型授業支援システム」において,学習進度や意欲の維持状況に感応して,参加ユーザの状態連動型の状況把握画面表示インタフェースを試作し,参加ユーザの状況を滑らかに確認するためのデザイン仕様と動作検証を行った。本年度の成果は,2013年7月に開催されるHCI International 2013, "New Technology and User Experience for Next Educational Environment"で発表される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「複数地点分散の双方向型授業支援システム」を使いやすくするために,学習進度や意欲の維持状況に感応して,参加ユーザの状態連動型の状況把握画面表示インタフェースを実現するためのフレームワーク構築が今後の研究進展に重要であることから,これらの要素技術ならびに新たに実装する要素の仕様検討にじっくりと時間を掛けて取り組んできたため,研究計画初年度と2年目にオーバーラップする現況と計画となっている。
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今後の研究の推進方策 |
Open Source Software(OSS)であるRed5を使ったオンライン会議やEラーニングを可能にするBigBlueButtonをベースに,幾つかのツールを利活用しつつ,ユーザの頭部運動と瞬き検出など複合的に組み合わせた集中力推定システムを融合させる。参加ユーザの状態連動型の状況把握画面表示インタフェースにおいて,学習進度や意欲の維持状況に感応して,メタ認知(何がわかっており,何がわかっておらず,何をやるべきか自ら把握し学習を進めることができる)がシステム側に把握できるものを分析して,適切な場所で適切な時に適切な情報を提供する環境 RTRP(Right Time and Right Place)を拡張させる。つまり,「学習者の遠隔の空間同士をあたかも隣接しているかのように知覚させる」具体的かつ実践的な支援システムを「複数地点分散の双方向型授業支援システム」において,使いやすくする学習支援という実践形の中で構築していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
設備備品として,無線センサデバイス/フィジカルコンピューティングデバイス:遠隔ユーザの周辺センシングと呈示用ネットワーク環境の構築 ,ファイルサーバ:行動履歴データや双方向型支援動画アーカイブ等,タッチタブレット:周辺的情報呈示を行うための小型携帯スレートコンピュータ群に使用する。 また,旅費や成果発表については,HCI International 2013(21 - 26 July 2013, USA)ほか国内外の学会発表と論文投稿などに使用する。 さらに,実証システム構築・実験や収集データ整理の学生ボランティアの謝金にも使用予定である。
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