研究実績の概要 |
UX(ユーザエクスペリエンス)の観点から学生生活の学びの体験の原因をUXと考えて,アンビエントな情報伝達を中心にしつつ「はっきりとユーザが認知できる」インタラクションデザインの実践を通して,観察画像・映像を主にしたアンビエントな気づきにつながる「やっている“コト”を観察して環境情報に人間の心理の原因を誘引させる生活行動見守り支援のための実世界インタフェース」のあり方を示すことを目的とした。特に実践環境として大規模学寮における「人間活動全般」を対象として,「各学生の指導やチェックを直ぐに学生本人が見られる=自分で指導されているという事実が自分で確認できる」ことにより,様々なコンテキストを学生自らが認識し,自然な気づきと主体性を促すための枠組みを実践してきた。 より良い実践環境として,400名強の大規模学寮における「日常生活全般」を対象として,指導寮生・役員と学寮関係教職員が協調連携できる実践試行を行ってきたが,アクティブラーニングを全学的に採用することになって大規模な実践試行が行えることとなり,年度替わりで更に協働した実践結果が取得できる見込みが立ったことから,研究計画3年目と4年目にオーバーラップした。 「各寮生の指導やチェックを直ぐに寮生本人が見られる=自分で指導されているという事実が自分で確認できる」ことにより,様々なコンテキストを寮生自らが認識し,自然な気づきと主体性を促すための枠組みを実践試行し,現在も継続実践中である。 なお,本年度の成果は,INTERACT 2015, LNCS(Lecture Notes in Computer Science), Vol. 9299, pp. 569-572ほかで発表された。
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