研究課題/領域番号 |
24501237
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
福本 徹 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (70413903)
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研究分担者 |
滝川 国芳 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 教育支援部, 総括研究員 (00443333)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 病院訪問教育 / ICT活用 |
研究概要 |
平成24年度はICTを用いた個別学習に関して、発表されている先行研究や実践を検討するとともに、これまで我々が行ってきた病弱教育においてICTを活用した実践授業の事例を整理した。また、京都市立桃陽支援学校(学びのイノベーション指定校)を訪問し、実践内容について情報交換を行った。 5月に愛知県立大府養護学校にて校長・教頭・実践者と打ち合わせを行うとともに、訪問教育部において研修を行い、ICT活用の意義・実例・これまでの実践成果を共有した。その上で実際に病院内で行われている授業を(2形態;ベッドサイド、小部屋)見学し、実践状況の確認を行った。 また、実際に実践を行う病院内の環境整備を行い、使用できる教材機器や持ち込める物品などについて検討を行った。ハード面では、特にインターネット環境を中心に、回線提供業者の選択、回線速度の確認を行った。動画送信に耐えうること、実践者は児童生徒が居る病院を転々と訪問していくことから持ち運びが容易である、ことから、実践で用いるコンピュータは、タブレットPC(iPad)およびノートパソコンを利用することとした。 並行して、研究協力者が勤務する愛知県立大府養護学校において、ICTを活用した実践授業を実施し、インターネットやDVDによるコンテンツの利用、ビデオチャット、プロジェクタと動画・デジタルカメラなど、児童生徒の実態(病状・体調、学習経験)や病院の環境に合わせた様々な形態にて実践授業を行った。 しかしながら、研究協力者の突然の入院加療に伴い、国内・国際学会での発表を見送った。当初予定より若干の遅れが見られる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力者の突然の入院加療に伴い、実践が行えなかったことと、国内・国際学会での発表を見送った。当初予定より若干の遅れが見られる。平成25年度以降、研究を加速させる必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度までの成果を踏まえて、研究協力者が勤務する愛知県立大府養護学校において、ICTを活用した実践授業を実施する。対象とする教科は可能な限り全教科・全教員に拡大する。その際、平成24年度で得られた研究成果および、「教育の情報化に関する手引き」に述べられているように、学習内容への興味・関心を高める、課題を明確につかませる、思考や理解を深めたりする、知識の定着を図る、の4点を中心として、児童・生徒の体調面等の状況を踏まえて選択する。
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次年度の研究費の使用計画 |
実践校の全教員が実践授業を行えるように、タブレットPC(iPad3/iPad mini)およびモバイルルータを3台づつ、また、Windows8搭載PCを購入する。 学びのイノベーション事業指定校である京都市立桃陽支援学校等の他校を訪問し実践内容について情報交換を行うための旅費等に使用する。 実践成果の中間的報告として、国内学会および国際学会で報告するための参加費・旅費等に使用する。
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