研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、第二次大戦後から1950年代半ばまでの戦後日本の原子核物理学の研究体制の確立過程を明らかにすることである。とくに、日本の物理学史に特有の方法論的な問題を大きく取り上げ、「バトル・ゾーン」や「セルフ・オリエンタリズム」などの概念を用いた分析をした。個別事例としては、戦時中の軍事研究と戦後の物理学研究と関連、戦後日本のラジオアイソトープの輸入、原子核研究所設立時の「田無問題」などの分析を行った。
科学史