研究課題/領域番号 |
24501245
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
林 衛 富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (60432118)
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研究分担者 |
難波 美帆 北海道大学, その他部局等, その他 (80422020)
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キーワード | 科学ジャーナリズム / 東日本大震災 / 原発震災 / 大川小学校事故検証委員会 / ケアのジャーナリズム / 発表ジャーナリズム / 被災者支援 / 理研不正論文事件 |
研究概要 |
2年度目も,ケーススタディに力を入れることとなった。 一つは,東日本大震災のなかでも最悪の死者,行方不明者を生んだ石巻市立大川小学校の事故検証委員会とそれをめぐる報道である。もう一つは,小保方理研ユニットリーダらによる国際的な不正論文事件報道である。 いずれも,事実報道,客観報道という日本の大手メディアにありがちな軸から,感情的同情やリケジョ問題で限定的な広がりをみせるものの,肝心なところでは論評がうまくはたらかない特徴によって,説明できる。ここに,限界あるいは到達点がみいだされている。 いっぽう,長期取材による裏付けのある評論の確立過程,ケアのジャーナリズムの域にたっし事実報道と被災者支援を両立させるフリーランスジャーナリストの活動も参与観察できた。 成果は評論,学会発表などで公開しつつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ケーススタディは進んでいるものの,当初計画にあったアンケートの実施が遅れている。紙面によるアンケートよりも,直接の聞き取りを重視するのがよいかもしれない。
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今後の研究の推進方策 |
ケーススタディを深めるとともに,包括的に整理し,理論的考察を進めたい。また,公開の研究会の開催も実施したい。計画書どおり,市民科学研究室との共同開催の計画は進めている。
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次年度の研究費の使用計画 |
一部研究計画の遅れ,とくに公開研究会開催費用が残っている。 最終年度に公開研究会の開催を計画しているので,そのための資金として有効活用する。
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