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2014 年度 実績報告書

人工信号源を用いた地下埋蔵物探査

研究課題

研究課題/領域番号 24501255
研究機関秋田大学

研究代表者

西谷 忠師  秋田大学, 国際資源学部, 教授 (10134082)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード地下埋蔵物 / 人工信号 / 信号応答 / 同期 / GPS信号 / 位置決定 / 構造探査
研究実績の概要

本研究の目的は人工の磁場と電流の二種類の信号を発生させ、両者の応答を測定・観測することにより、地下埋蔵物を検知する手法の開発を目指すことにある。人工の磁場と電流を用いた探査手法の基礎を確立し、実用化に向けた問題点を明らかにすることを目標とする。
磁場波形を発生させるコントローラーを自作し、パワーアンプに導いて、その出力をコイルに接続して磁場発生装置を完成させた。同様に、電流波形を発生させるコントローラーを自作し、パワーアンプに導いて、その出力を地表に設置した電極に流した。磁場信号を受信するために、コイルを自作し、得られた出力を増幅して記録計に記録した。電流信号は設置した2本の電極間隔の電圧を測定することにより記録した。発生させた磁場と電流に同期して信号を記録するため、GPS信号の1秒パルスを送信と受信の際に利用した。しかし、GPS信号の受信状態が悪い場合には不都合が生じたため、GPS信号の受信状態が悪い場合には、内部で発生させる1秒パルスを利用できるように工夫した。この処理により、安定して測定が可能となり、現場で取得したデータを重ね合わせて、ノイズを低減させることができた。このデータを用いて、距離による信号の減衰特性と、周囲と違った物体がある場合の減衰特性の変化を比較して、地下埋蔵物を検出することが可能であることを示した。最終年度では、移動観測を容易にするための方策と、送信部と受信部の改良を行った。実証試験を行い、磁場と電流の二種類の信号を用いて、これらの応答を検知することにより、地下埋蔵物を推定することが可能であることを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 秋田県由利本荘市二古亀田地すべり地における電磁気探査2015

    • 著者名/発表者名
      西谷 忠師,坂中 伸也,山口 大輔,武田 裕介
    • 雑誌名

      Conductivity Anomaly 論文集

      巻: 2015 ページ: 9-196

  • [学会発表] 3D Numerical Modeling of Loop-Loop Negative Apparent Conductivity Anomalies2014

    • 著者名/発表者名
      Selepeng Ame Thato,坂中 伸也,西谷 忠師
    • 学会等名
      物理探査学会
    • 発表場所
      清水テルサ(静岡県静岡市清水区島崎町223)
    • 年月日
      2014-10-21 – 2014-10-23

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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