研究課題/領域番号 |
24501269
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
河内 晋平 東京藝術大学, 学内共同利用施設等 総合芸術アーカイブセンター, 助手 (00554982)
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研究分担者 |
原田 一敏 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 教授 (20141989)
村田 良二 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 研究員 (50415618)
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キーワード | 国際情報交換 |
研究概要 |
本研究の目的は、日本の文化財について使用されている用語を収集・体系化し、それら用語に関する典拠情報を作成する事である。現在、文化財における資料名称や品質形状等の用語については、各文化施設の学芸員や研究者により様々な表記・使用方法が存在している。そのため、複数施設間で情報共有する際は、互いに使用する用語の確認が必要な現状にあり、1つの資料情報を共有するだけでも非常に多くの時間を要している。このように、文化財管理における美術品にどの用語を適用するか、俯瞰的に参照出来る典拠情報は非常に重要な基盤になる。また、各施設で運用が広まっている文化財管理データベースの開発や改良の際にも情報共有の基となる用語の典拠情報がある事は非常に有益である事は初年度の研究でも明らかである。 初年度に集めた用語を本年では整理作業とデータベース構築の為の計画を実施した。 JADSの学会にて本研究についての発表を行ない、関係者から類似するシステムや課題について情報を集めたりしながら、いくつかのデータベースプラットフォームを検討した。結果的にはwikiベースのデータベースを構築する事に決定し、次年度に実際に構築を行ない、実際に使用しながら改良を加え、最終年度に公開を行なう。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は前年度に集めた用語の整理を行ないながら、学会での発表を行なう等し実際のデータベースの構築に向けて方向性を決める事が出来た。 より情報の使用者の視点に立って利用価値のあるデータベース構築の為に研究代表者をはじめとして意見を収集する事が出来、最終年度にproto版をリリースする計画に見通しが立っている状態である。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度では実際にデータベースを触ってもらいながら、改良点を収集する事が必要である。より利用価値の高い物とする事で、使用の頻度を上げ、使用者によって成長する事典データベースとする為のナビゲーションを含めた構築が理想となる。その為にも早い段階でデータベースを公開し、使用しながらの完成を目指さなければならない。
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次年度の研究費の使用計画 |
データベース構築にあたり、方向性を決めてからの情報整理と入力作業が妥当であるという判断から、作業謝金を最終年度に回し、より生産性のあるデータベース構築を試みるため。 データベース制作の為の機材の購入とデータベースを使用してもらう為の機材の貸出し等の為にPCをはじめとするモバイル端末の購入を計画している。 データベースへの入力等の作業謝金としての支払いも計画している。 また、データベースの使用とそのフィードバックの調査の為に国内外の機関への出張を予定している。
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