研究課題/領域番号 |
24501269
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
河内 晋平 東京藝術大学, その他の研究科, 研究員 (00554982)
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研究分担者 |
原田 一敏 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 教授 (20141989)
村田 良二 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, その他 (50415618)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 国際情報交換、中国、台湾、韓国 |
研究実績の概要 |
同研究の目的は、日本の文化財について使用されている用語を収集・体系化し、それら用語に関する典拠情報を作成する事である。現在、文化財管理における資料名称や品質形状等の用語については、各文化施設の学芸員や研究者により様々な表記・使用方法が存在している。 そのため、複数施設間で情報共有する際は、互いに使用する用語の確認が必要な現状にあり、1つの資料情報を共有するだけでも非常に多くの時間を要している。このように、文化財管理における美術品にどの用語を適用するか、俯瞰的に参照できる典拠情報の存在は非常に重要な基盤になる。また、各施設で運用が広まっている文化財管理データベースの開発や改良の際にも情報共有の基となる用語の典拠情報があることは非常に有益である。 初年度は用語の収集を中心に行ない、次年度以降用語の整理作業を行った。分野としては金工・ガラス・絵画・書跡・考古資料・歴史資料・建造物である。 2014年3月時点では約7,600語の収集の整理作業を完了している。収集の際には用語、技法、分野、員数、素材というカテゴリーを設けている。用語の収集元としては、東京芸術大学大学美術館収蔵品目録、東京国立博物館・奈良国立博物館の収蔵品目録やデータベース、文化庁監修国宝・重要文化財大全等を使用した。研究2年目以降は収集した用語の整理作業を引き続き進めながら、新たに追加すべき用語の収集と整理作業も引き続き行い、それらの情報更新にも対応したシステム構築について検討した。その際に、どのように活用すべきかについて研究者や学芸員、大学職員などの要望を吸い上げながら検討を行い、継続的に編集などが出来るようにwikiベースでの公開を行なった。今後、用語の整理の精度を上げる作業を進めて行きながら、より多くの方に見て編集をしてもらえるシステムとして構築を試みる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度より前年度までは用語の収集と整理の作業を行い、wikiをベースにしたオンライン上でのプラットフォームの構築も完了している。分野としては金工・ガラス・絵画・書跡・考古資料・歴史資料・建造物である。ただ今後のユーザビリティと用語の正確さなどのシステム構築を考えた際に、本研究において対象としている、金工・絵画などの分野の他の用語についてもより調査を進めることが望ましいと考えた。特に用語の整理(精度を上げる作業)において予想していたよりも時間がかかっており、昨年度までにすべて完了出来ておらず、今後のシステム構築改良と合わせて、必要な用語の収集と整理を継続して行なっていく必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
今後は収集した用語の整理作業の精度をより高める事を引き続き進めながら、新たに追加すべき用語の収集と整理作業も追加で引き続き行い、それらの情報更新にも対応したシステム構築について検討する。その際に、どのように活用すべきかについて研究者や学芸員、大学職員などの要望を吸い上げながら検討を行う予定である。 システム構築に関しては、また、出来るだけ早いタイミングで多くの方にシステムの利用をしてもらいフィードバックを受ける事を考えている。
今年度は前年度に引き続き用語収集とその整理作業調査に謝金として使用する。 また、システム構築の為の調査費などに使用する予定である。システム構築の途中段階においても、各研究者等の意見をフィードバックする為に、各機関等にヒヤリングに出張として伺う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
用語収集とその整理作業の精度を上げる事が予想以上に時間の必要な作業であり、また今後の運用を考えた際に必要になるという判断から、その調査人員への謝金として使用するため。
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次年度使用額の使用計画 |
用語収集とその整理作業の精度を上げるために、システム構築の為の調査費などに使用する事が必要であり、システム構築の途中段階においても、各研究者等の意見をフィードバックする為に、各機関等にヒヤリングに出張として伺う予定である。
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