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2015 年度 実績報告書

震災復興に向けた自然環境利用型博物館教育システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24501270
研究機関北里大学

研究代表者

朝日田 卓  北里大学, 海洋生命科学部, 教授 (00296427)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード博物館教育 / 体験学習プログラム / 自然環境 / 地域文化 / ガイドブック / 東日本大震災 / 学習指導要領 / 地域まるごと博物館
研究実績の概要

東日本大震災の被災地における自然環境や文化財の状況が復興工事などに伴って変化し続けていることなどから、モデルプログラムの内容を被災地の博物館と協議しながら改良したため、自然環境および地域文化利用型博物館教育プログラムガイドブックの印刷が遅れていたが、補助事業期間の延長承認によってプログラムガイドブック「ふるさとまなびナビ」を1000部印刷することができ、陸前高田市、大船渡市、釜石市の小中学校に配布した。ガイドブックは33ページで、掲載したモデルプログラムは13種類である。プログラムは、「みんなで作る!生物マップ」や「潜入!干潟調査隊」のような自然環境を活用したもの、「郷土遺産ガイドをつくろう」や「歌って踊って文化継承」のような地域文化財を活用したもの、「サケをめぐる冒険」や「ため池とぼくらのまち」のような地域と産業を活用したものなど多岐にわたり、小中学校の教員がそれぞれの状況に応じて選択して活用することができる。
体験学習の重要性は広く認識されているが、実施へのハードルは高く現場の教員を悩ませている。本研究で作成したガイドブックは、このハードルを少しでも低くするために、プログラムごとに「学習指導要領との関連」や、そのままでも使える「指導計画書」を載せている。さらにガイドブックをより活用しやすいものとすることを目指し、「化石採集セット」や「プランクトン採集セット」といった学校では準備しにくいものや「虫めがね型デジタルカメラ」「複眼めがね」「双眼鏡類」「聴診器」などの五感に訴える観察用機器などの貸出教材を準備した。他にも図鑑類や放射線測定器、ドローンなど様々な教材を準備しており、モデルプログラム選択を容易にする「おすすめプログラムチャート」も掲載した。
これにより被災地における教育環境の充実が図られ、博物館の復興にはずみがつくことが期待される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 津波により消失したアマモ場の回復過程および仔稚魚の出現動態2016

    • 著者名/発表者名
      片寄 剛・高橋一樹・渡邊琢朗・朝日田 卓
    • 学会等名
      平成28年度日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      東京海洋大学(東京都港区)
    • 年月日
      2016-03-29
  • [学会発表] 被災地の教育支援を目的とした地域資源利用型体験学習プログラムの開発2016

    • 著者名/発表者名
      朝日田 卓・増田彩乃
    • 学会等名
      平成28年度日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      東京海洋大学(東京都港区)
    • 年月日
      2016-03-27
  • [図書] 「ふるさとまなびナビ」自然環境および地域文化利用型博物館教育プログラムガイドブック2016

    • 著者名/発表者名
      朝日田 卓・増田彩乃・浅川崇典・片寄 剛
    • 総ページ数
      33
    • 出版者
      北里大学海洋生命科学部・陸前高田市立博物館・大船渡市立博物館

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公開日: 2017-01-06  

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