従来の幕末・明治初期の日本の西洋博物館受容過程に関する研究は、概して、日本の西洋、とりわけヨーロッパの博物館との出会いやそれらの博物館の認識といった一方向の受容過程として探究される傾向が見られた。 こうした中、本研究は、議論の余地を残すアメリカの博物館や博物館学の受容過程を主題とした。受容研究を行う際、受容する側のみならず、受容をもたらす側の状況を正確に把握することが不可欠である点に留意した。さらに、それらがアメリカの博物館学界に与えた影響をも視野に入れ、双方向の影響を検討した。 研究成果は、学会誌、学会、公衆向けセミナーにて公表した。
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