MIF DNAワクチンは腸炎を含む多くの炎症モデルにおいて予防・治療効果を示す。ワクチンには抗MIF自己抗体を誘導するために破傷風毒素(TTX)型ヘルパーTエピトープを組み込んである。本研究では新たに卵白アルブミン(OVA)、卵白リゾチウム(HEL)、さらに破傷風毒素TET830をエピトープとする新規MIFワクチンを作製した。一方、炎症誘発大腸がんモデルではMIFの発現に各種サイトカイン(IL-4、IL-17a、GM-CSF)やケモカイン(CCL12、CCL20)、MMP3の発現が呼応することが確認された。初期型MIF-DNAワクチンを接種したところ、発がん抑制効果が再現良く確認できた。
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