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2013 年度 実施状況報告書

イマチニブ耐性慢性骨髄性白血病のBCRーABL1遺伝子変異クローンの推移

研究課題

研究課題/領域番号 24501340
研究機関浜松医科大学

研究代表者

小野 孝明  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40402276)

研究分担者 大西 一功  浜松医科大学, 医学部附属病院, 教授 (80252170)
キーワード慢性骨髄性白血病 / BCR-ABL1遺伝子点突然変異 / チロシンキナーゼ阻害剤 / 腫瘍診断学 / 薬物評価と予測
研究概要

本研究の目的は、imatinib抵抗性の慢性骨髄性白血病(CML)において抵抗性の主な原因となるBCR-ABL1遺伝子点突然変異を高感度PCR-インベーダー法を用いて解析し、その有無や変異クローンの推移、新たな変異クローンの出現などをダイレクトシーケンス法解析も同時に行って確認することである。さらにそれを定量する手法を確立する。平成24年度は、当初予想されたよりもimatinibに抵抗性を示す症例のリクルートが少なく、さらに、現在CMLの第一選択がimatinibからnilotinib,dasatinibにシフトしてきていることから、これらの第二世代チロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性を示す患者や初発CMLの遺伝子変異の有無も解析した。解析に関しては、現在までにのべ25例の患者にPCR-インベーダー法を、19例の患者にダイレクトシーケンス法を施行した。その結果、nilotinib抵抗性のCML患者にY253H変異を認めた。このためdasatinibへ変更したところ分子生物学的寛解とともにY253H変異は消失した。また第2世代TKIに抵抗性のCML1例にT315I変異を認めた。またインベーダー法では変異が検出されなかった2例においてダイレクトシーケンス法で35INSを2例に認めた。この症例に関しては治療効果と相関するかどうか今後も経過を追う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前年度と比較して、対象とするCML患者を広げたことと、関連施設への研究内容の説明と協力依頼で紹介患者が増えつつあるため症例数は蓄積されつつある。今後も症例数を増やすことと変異が確認された症例に関しては、その推移を追い、治療効果との相関を確認していく予定である。

今後の研究の推進方策

前年度と同様に、関連施設も含めてCML患者のリクルートを図っていく。また、BCR-ABL1点突然変異が認められた患者に関してはその、変異の有無を追っていく。特に、インベーダー法で検出されず、ダイレクトシーケンス法で検出されたBCR-ABL 35INSを有するCMLの予後は報告によって結果が異なっている。本邦での報告はまだないため、効果との相関も含め、経過を追う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Expression of CD56 is an unfavorable prognostic factor for acute promyelocytic leukemia with higher initial white blood cell counts2014

    • 著者名/発表者名
      Ono T, Takeshita A, Kishimoto Y, Kiyoi H, Okada M, Yamauchi T, Emi N, Horikawa K, Matsuda M, Shinagawa K, Monma F, Ohtake S, Nakaseko C, Takahashi M, Kimura Y, Iwanaga M, Asou N, Naoe T
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 105(1) ページ: 97-104

    • DOI

      doi: 10.1111/cas.12319

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Long-Term Outcome Of Acute Promyelocytic Leukemia (APL) With Lower Initial Leukocyte Counts By Using All-Trans Retinoic Acid (ATRA) Alone For Remission Induction Therapy: Japan Adult Leukemia Study Group (JALSG) APL97 Study2013

    • 著者名/発表者名
      Takaaki Ono
    • 学会等名
      55th Annual Meeting of American Society of Hematology
    • 発表場所
      New Orleans, LA, USA
    • 年月日
      20131219-20131219

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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