近年、機能性RNAの一つとしてテロメアC鎖を鋳型としたテロメア配列を有するRNA(Telomere repeat-containing RNA; TERRA)の存在が明らかになった。本研究ではTERRAの検出系を確立し、骨髄系腫瘍の治療薬として注目されている5-azacytidine(AZA)とTERRAの関係について解析した。その結果、AZA耐性細胞株のみならず、AZA抵抗性の患者骨髄細胞においてもTERRAの発現上昇を認め、TERRAの解析系はAZA耐性分子機構の解明のみならず、患者骨髄細胞を用いたAZA抵抗性の予測にも有用と考えられた。
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